南極、インターネット使えます(2025年2月号)

風や雪などから守るために、左の黒い建物の中にアンテナが設置されています。
右の白い建物の中には、電波を処理するための装置などが置かれています。

 昭和基地では、日本と同じようにインターネットが使えます。このインターネットによって、南極で観測したデータをすぐに世界中に送ったり、日本にいる家族とメールや電話をしたりすることができます。

 日本から昭和基地はすごく離れているのに、どうやってインターネットにつながっているのでしょうか? 実は、日本と昭和基地は電波によってつながっています。昭和基地と日本は、インド洋のはるか上空の宇宙を飛んでいる人工衛星を介して電波でお互いに情報のやりとりをしていて、日本を経由してインターネットにつながり、世界中にデータを送ることができるのです。

 昭和基地には、この電波を出したり日本からの電波を受けたりするためのアンテナが設置されています。観測隊のLAN・インテルサット担当隊員は、日本でアンテナの操作方法などを勉強し、昭和基地でアンテナなどの設備を守りながら、安定してインターネットが使えるように業務を行っています。

運がよければ、オーロラも見えます。
直径が約7メートルのパラボラアンテナで、日本と電波でやりとりをしています。

(第65次南極地域観測隊 LAN・インテルサット 津町 直人)
掲載協力/国立極地研究所

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