こんにちは。64次隊からバトンを引き継ぎました、第65次南極地域観測隊です。これから全6回、65次隊メンバーが南極観測の現場や活動について紹介していきます。
今回は、南極・昭和基地で活動をするにあたり、とても大切な業務である輸送についてご紹介したいと思います。観測隊が昭和基地に到着すると、すべての活動は、まず物資を運ぶことから始まります。物資が届かなければ、観測を始めることはもちろんのこと、食事をすることさえもできません。
観測隊が南極で観測活動や基地運営をするためには大量の物資が必要ですが、南極観測船「しらせ」から昭和基地へ運ぶ手段として、ヘリコプターでの輸送と雪上車での輸送などがあります。
写真は、海上自衛隊が運用する「しらせ」の協力のもと、コンテナを載せた橇を観測隊員の運転による雪上車が引き、海氷上を渡り「しらせ」から昭和基地に向かう様子です。南極地域観測事業は、大学・研究機関等の研究者をはじめ、多くの省庁、民間企業の協力のもとに成り立っています。
(第65次南極地域観測隊 庶務・広報 山岡 麻奈美)
掲載協力/国立極地研究所