日本で見かける働く車は遠く離れた南極にもたくさんあります。現在昭和基地には合計80台ほどの働く車がいろいろな所で活躍中です。
昭和基地で働く車は大きく分けて、トラックなどのタイヤで走る「装輪車」と、ブルドーザーなどのクローラーで走る「装軌車」の2種類。
2ヶ月ほどの短い夏の間には、南極観測船「しらせ」で持ち込んだ大量の物資を運ぶトラックや、建物の建設や解体したりする重機などが活躍しています。冬の期間では、基地から遠く離れた観測地点へ向かうために雪上車が使われていますし、基地の周りに積もった雪を除雪するのにブルドーザーやバックホーなどが活躍しています。このように南極では何をするにも働く車が欠かせない存在です。
また、働く車を操作する観測隊員は、運転操作を練習して必要な資格を国内で取得してから南極へ来ています。
(第63次南極地域観測隊 機械(雪上車)担当 吉澤悠生)
掲載協力/国立極地研究所