夏至は、北半球では1年のうちで最も昼が長くなる日ですね。南極の昭和基地では5月末から7月中旬まで続く太陽が昇らない「極夜」の折り返し日にあたります。南極圏内の各基地ではミッドウィンターフェスティバルというお祭りを盛大に開催し、昼間でも薄暗くて、できることが限られるこの時期の、沈みがちな気分を盛り上げます。
例えば各国の観測基地どうしでグリーティングカードをEメールで交換したり、越冬隊員がそろってスーツを着て、豪華なディナーをいただいたりするのが恒例となっています。
昭和基地でも、2人の調理隊員による懐石料理やコースディナーがふるまわれました。また餅つき、縁日の屋台、‒20℃以下での露天風呂、班対抗のクイズ大会、ボブスレー、カーリング、雪上ビーチフラッグなど、さまざまに工夫をこらした越冬基地ならではのイベントでミッドウィンターフェスティバルを楽しみました。
(第63次南極地域観測隊 庶務・情報発信担当 馬場健太郎)
掲載協力/国立極地研究所