宮城県 スリーエム仙台市科学館【2023年8月号 別冊付録】

『子供の科学2023年8月号』の別冊付録「生き物観察 自由研究BOOK」。この付録に協力してもらった、宮城県にあるスリーエム仙台市科学館のページだ。
付録でも掲載しているおすすめの昆虫と植物を、ここではもっと詳しく紹介するよ! 施設の基本情報や耳より情報も要チェック♪

●自由研究におすすめの昆虫は?

①ツマグロヒョウモン

 小学3年生の理科の教科書にも載っている。年々分布が北上しており、近年宮城県内でも普通に見られるようになった。温暖化の影響を感じさせる種である。

見つかりやすさ★★★
観察のしやすさ★★★★
飼育のしやすさ★★★
おもしろ度★★★★
ご当地度★★★

②アサギマダラ

夏に北上してくる種で、秋になると南下し見られなくなってしまう。夏に偶発的に見られるだけなので、宮城県内では希少度が高いといえる。

見つかりやすさ★
観察のしやすさ★★
飼育のしやすさ★★★
おもしろ度★★★★
ご当地度★

③ルリタテハ

当館に隣接する台原森林公園内の樹木に多く定着していると思われる。翅を閉じると樹皮や落ち葉に似た保護色となっており、見つけにくい。翅を広げたときに見られる瑠璃色の帯模様が美しい種である。

見つかりやすさ★★
観察のしやすさ★★★★
飼育のしやすさ★★★
おもしろ度★★★★
ご当地度★★★★

●自由研究におすすめの植物は?

①アズマネザサ

隣接する台原森林公園内に広く分布しており、東日本で見られる種である。背丈が低いものが多く、樹木のすき間などで観察できる。

見つかりやすさ★★★★
観察のしやすさ★★★★★
映え度★
おもしろ度★★
ご当地度★★★

②スイレン

隣接する台原森林公園にある池にはスイレンが広がっている。野鳥の水場にもなっており、野鳥の様子とともに観察できる。

見つかりやすさ★★★★
観察のしやすさ★★★
映え度★★★★
おもしろ度★★★
ご当地度★★

③ミズバショウ

隣接する台原森林公園内にホタルの里があり、湿地帯で見ることができる。7月中旬ごろまでホタルが見られ、幼虫が生活をする場となっている。

見つかりやすさ★★★★★
観察のしやすさ★★
映え度★★★★
おもしろ度★★★★
ご当地度★★

※隣接する台原森林公園は遊歩道が整備され、夏場ほとんどの植物が刈られてしまい、花がほとんど見られない。
※樹木はさまざまな種が見られるので、樹木の分布を調査するような研究は可能。

【科学館の方から読者のみんなへ】

 植物や昆虫はどちらも生き物です。生き物は、気温や天気などの影響も受けながら生きていますので、観察する時々で様子が変化することがあります。観察や実験は、1回だけでなく何度も繰り返し行い、新しい発見をしましょう。また、下調べをして具体的なテーマを見つけて自由研究にトライできるとよいですね。テーマを見つけたら、計画を立ててみましょう。おうちの人と相談して、安全に自由研究にトライしてください。

●施設情報

・施設名スリーエム仙台市科学館 http://www.kagakukan.sendai-c.ed.jp/
・開館時間:9:00~16:45(入館は16:00まで)
・休館日:月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日(土・日・祝日・10月の第2月曜の翌日を除く)、第4木曜日(祝日・12月を除く)、12月28日~1月4日
・入館料:[入館券(展示室)] 一般550円、高校生320円、中学生・小学生210円
・施設概要:スリーエム仙台市科学館は、宮城県仙台市の台原森林公園にある科学館。科学の不思議を体験する「理工系」・自然界の仕組みを体験する「自然史系」・暮らしの中の科学を体験する「生活系」を中心に展示が行われ、自然観察会や実験教室などのイベントも多数開催されています。

※各施設のアドバイス訪問の詳細は、『子供の科学2023年8月号』別冊付録「生き物観察自由研究BOOK」P22を確認してね。

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