小惑星「リュウグウ」に向かい、岩石試料を採取した小惑星探査機「はやぶさ2」は、12月5日に試料が入ったカプセルを分離。カプセルを地球に着地させる軌道にのせることに成功しました。
日本時間の12月6日午前2時28分には、オーストラリア上空の大気圏に突入。
カプセルは秒速12kmで大気圏に突入し、高度10km付近でパラシュートを開いて着地。計画通り、オーストラリアのウーメラ砂漠に着地したカプセルをヘリコプターで捜索し、日本時間の4時47分にカプセルを発見しました。
日本時間の7時23分に回収が完了し、カプセルは8時3分には現地本部に到着しました。
この後、現地でリュウグウのサンプルから放出されたとみられるガスの取り出しを行い、分析される予定になっています。
カプセル分離から回収までの計画については、子供の科学2020年12月号で詳しく解説しています。
また、カプセル回収後のサンプルの分析、研究については、12月1日の記事「いよいよ「はやぶさ2」が帰ってくる! カプセル回収後の研究&ミッションは?」をチェックしましょう。
「はやぶさ2」のすべて ミッション&メカニカル編
小惑星リュウグウ探査プロジェクト
2020年12月に小惑星リュウグウのサンプルを地球に持ち帰る「はやぶさ2」は、小惑星探査を目的とする小惑星探査機で、2010年まで運用された「はやぶさ」の後継機。この本は、太陽系の起源・進化と生命の解明、そして深宇宙探査技術の確立に挑む「はやぶさ2」の全貌がわかる、豊富な写真と図版で構成されたグラフィカルな科学解説本です。小惑星探査の意義や目的、メカニック解説、ロケット打上げ、小惑星リュウグウ探査、人工クレーター生成、地球への帰還とサンプルリターン計画を時系列に紹介していきます。
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