イヌネコヒトが音を聞くしくみ
音は、空気の振動(音波)として伝わります。そして、イヌ、ネコ、ヒトの耳の中にある「鼓膜
」という膜を振動させると、その振動は「耳小骨
」、「蝸牛
」に伝わり、電気信号に変換されて脳に達して、音として感じられます。
音の高さは、空気の振動の回数で決まり、ヘルツ(Hz)であらわします。Hz の数字が小さいと音は低く、大きいと音は高くなります。
動物が感じることができる音(可聴音)の範囲は決まっています。ヒトの場合、16 〜20000Hz の範囲内の音なら聞くことができます。これに対してイヌの可聴音は65 〜45000Hz です。ヒトには感じることができない超音波でも、音として感じることができるのです。
こうしたヒトとイヌが聞くことができる音の違いを利用しているのが、イヌを訓練するときに使う犬笛です。犬笛を吹くと約30000Hzの音が出るので、ヒトには聞くことはできません。しかし、イヌは聞くことができるので、周囲のヒトにうるさいと感じさせることなく、イヌに指示を出すことができるのです。
イヌやネコは音の方向を判別する能力もすごい!
イヌは、音の方向を判別する能力もヒトよりすぐれています。実験を行ったところ、ヒトは16 方向しか判別できなかったのに対して、イヌはヒトの倍の32 方向まで判別することができたのです。
イヌの耳介の筋肉は発達しているため、音が聞こえる方向に合わせて耳介の向きを変えることができます。これによりヒトでは難しい音の方向の違いも判別できるのです。
ネコも耳介の筋肉が発達しており、耳介を動かすことができ、獲物が発する音の方向を知ることができます。
ネコにしか聞こえない音
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