どうしてスマホのタッチパネルは、指で触ると反応するの?

指で触ったパネル表面の電気の量が少なくなるため

スマートフォンのパネル表面にはごく微弱な電気がたまっています。ここに指先で触ると電気が指の方に流れて、触った部分の電気の量が少なくなります。パネルには目に見えない透明な格子状の電極が入っていて、指で触ることで、電気の量が変わった位置を縦横の座標として知ることができます。仮に縦方向に10個、横方向に6個の点(座標)があるとすると、縦列の上から9番目、横列の左から3番目などと、指で触った位置を知ることができるのです(図)。
パネルの上で指を横にすっと動かすと、画面をその方向に動かすことができます。2本の指を広げると画面を拡大することもできます。これらは、指で触った点がどの方向にどれくらい変化したかを感知して、それに応じた画像処理を行っているのです。
皮膚は電気を通すため、指先で操作ができますが、爪では反応しないのは、爪は電気を通さないからです。
(白鳥 敬)

 パネルAは、縦列のどこをタッチしても同じ縦1列が感知される。
パネルBは、横列のどこをタッチしても同じ横1列が感知される。
どの縦列と横列が押されたかが感知できれば、その交点が押された位置だとわかる。

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