最初のメガネはレンズが1つだけでした
現在のメガネはレンズが左右2つあるものですが、視力を助ける道具として、最初に人々が使うようになったのは、レンズが1つだけのものでした。13世紀にドイツの修道士が、「石英」というガラス光沢のある鉱物を削ったものを用いると、物体が拡大して見えることを発見しました。それを本の上に直接置いて使っていたといわれています。
その後、ヨーロッパでレンズやメガネの研究が盛んになりました。13世紀後半になると、「両眼手持ち式メガネ」が開発されたようです。このメガネは、左右2つのレンズとそれを支えるフレームがあり、手で持って、目の前に当てて使うものでした。さらに、17世紀になるとひもで耳にかける形のメガネが誕生し、これが、手で持たずに使える最初のメガネとなりました。
日本にメガネが伝わったのは、16世紀半ばのようで、ヨーロッパの宣教師が持ち込んだといわれています。
(株式会社東京メガネ)
14世紀に使われていた木製のメガネ(?)と象牙製のメガネ(?)。
いずれも複製。
17~18世紀に使われていた、ひもと鼻当てがついたメガネ。