海底トンネルはどうやってつくっているの?

海底トンネルは、沈埋工法でつくられます

トンネルをつくる方法は主に4つあります。開削工法、シールド工法、NATM(ナトム)工法、沈埋工法です。
開削工法は、地中に穴を掘り、大きな溝をつくったあと、トンネルを設置して埋め戻す方法です。地下街や地下鉄をつくるときにこの方法がよく使われます(図A)。
シールド工法は、円筒状のシールドマシンという機械を使って掘削していく工法です。平地や水の底を掘るときに使われます(図B)。
NATM工法は、掘削した壁面にコンクリートを吹き付けて支え、ロックボルトという長いボルトを岩盤などに深く打ち込み、周辺の地盤を安定させる工法です。山のトンネルは主にこの方法でつくられています(図C)。
海中のトンネルによく使われるのが、沈埋工法です(図D)。いくつかの四角い構造物を海底に沈め、それらをつなぎ合わせてトンネルをつくる工法です。トンネルを設置する海底にあらかじめ溝を掘っておきます。地上の造船ドックなどで、鋼やコンクリートの構造物(沈埋函といいます)をつくり、設置場所まで船で運びます。設置場所についたら、クレーンを使い、沈埋函を海底に沈めます。海底で沈埋函を連結していき、最後に埋め戻しをすればトンネルの完成です。
(三浦基弘)

 トンネルをつくる主な方法。

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