ボールを遠くへ飛ばすため
ゴルフボールの凹凸のことを「ディンプル」といいます。日本語では、笑ったときにできる「えくぼ」の意味です。このディンプルは飾りではなくボールを遠くに飛ばすためにとても重要なものです。
ディンプルには2つの役割があります。1つは飛んでいる間のボールの周りの空気の流れを整える役割、もう1つは「揚力」というボールを上に上げる役割です。これは飛行機の翼と同じような働きがあるので、ディンプルがないボールだとプロが打ってもいつもの半分しか飛ばすことができません。
最近のディンプルは、飛び出したあとの空気抵抗を少しでも抑え、最適な高さの弾道となるよう、円形だけでなく、複雑な形状のものもあり、使う人に合わせたディンプルが日々研究、開発されています。
(ブリヂストンスポーツ株式会社)
図 飛んでいるゴルフボールに働く力と空気の流れ。