飛行機は何時間飛んでいられるの?

主に燃料の搭載量と消費量で決まる

ジェット旅客機の燃料は「ジェット燃料」と呼ばれる、灯油とよく似た成分の液体です。このジェット燃料の入ったタンクは飛行機の胴体と主翼の内部に入っています。
長距離国際線の主力機種ボーイング777-200ER型機の場合、搭載できる燃料は最大で約17万L(小学校のプールの水の半分くらい!)。これで、約17 時間飛ぶことができます。
ただし、燃料はいつも満タンにできるとはかぎりません。満席だと離陸できる重量を超えるので燃料を少し減らさないといけません。また、燃料の消費量も一定ではありません。飛行高度・気温・空気密度、向かい風か追い風か、主翼の端にウイングレットという小翼があるかないかなどさまざまな要因で変わります。
燃料消費が最適になるような飛行をすることもあれば、燃費を犠牲にして速度を優先する場合もあります。
このように、燃料の搭載量・消費量・運航の仕方によって飛行できる時間が変わってきます。
(白鳥 敬)

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