炭酸ガスの圧力に耐えられるようにするため
コンビニやスーパーなどに並んでいる清涼飲料のペットボトル。よく見てみると、それぞれに形が異なっていることがわかります。これは中に入っている飲料の性質や詰める方法の違いによるものです。
炭酸飲料用のペットボトルは、丸くて凹凸が少なく、厚めで固くなっています。炭酸飲料の容器には、炭酸ガスの圧力に耐えることが求められます。そのため、容器を丸い筒状にして圧力を均等に受けるようにし、さらに一定の厚みを持たせています。また、底の形も特徴的で、5つの半球体の突起があり、花びらのようになっています。これは「ペタロイド(花弁)」とも呼ばれ、ガス圧に耐えるための理想的な形状とされています。
そのほか、果汁飲料のペットボトルには、胴部に凹凸があるものがあります。果汁飲料は高温で殺菌されて詰められることが多いため、冷えて飲料の体積が縮んだときにボトルがいびつに変形しないための工夫です。
(キリンビバレッジ株式会社)
炭酸飲料用ペットボトルの特徴