白熱電球にあるフィラメントがLED電球にはないから
白熱電球とLED電球の大きな違いは、光の出し方です。白熱電球はフィラメントというタングステンなどでできた繊維のような細い電線をコイルのように巻いたものに電流を流して光らせています。しかしフィラメントは光を出すときに高温になりますから徐々に劣化し、最後は切れてしまいます。切れたら電球は光らなくなってしまいます。
これに対してLED電球は、フィラメントの代わりにLED(発光ダイオード)を使っています。LEDはシリコンやゲルマニウムなどを材料とした固体でできていて、電流を直接、光に変換することができます。
LEDは固体ですから切れるということがありません。だから長寿命なのです。しかし、LED電球も使っているうちに材料の劣化などが原因で、徐々に暗くなっていきます。70%の明るさに低下するまでを寿命と言っています。それでも、約40000時間と白熱電球の20倍から40倍くらいの寿命があります。
白熱電球はフィラメント、
LED電球はLEDから光が出ている。
白鳥 敬(サイエンスライター)