センサーの感度をあげ、シャッター速度を遅くしている
デジカメは、レンズで光を集め、半導体のセンサーの上に像を映して記録しています。センサーには1000万個~1600万個以上の画素(光を受ける点)が規則正しく並んでいて、画素に光があたると、光の強さに応じて、強い光なら大きな電気信号を、弱い光なら小さな電気信号を出します。この画素ごとの光の強さの違いを、ソフトウェアによって処理し、目に見える画像に変換して、モニターに表示しています。
センサーはとても感度がよくて、わずかな光でも弱い電気信号を出します。この弱い電気信号を増幅(強くすること)すると、夜景のように暗い被写体でもきれいに写すことができるのです。
デジカメを夜景モードにすると、自動的にセンサーの感度を上げて、弱い光を増幅します。また同時に、光をより多く取り入れるために、自動的にシャッター速度が遅めになり、レンズについている絞りも最大まで開きます。
少しでも多くの光をセンサーに当てるためにシャッター速度を遅くし、
センサーの感度を上げて弱い光を増幅している。
絞りがついているレンズでは、夜景モードは、
自動的に開放(最大に開いた状態)になる。
白鳥 敬(サイエンスライター)