果実を保護する果粉
完熟の目印にもなる
スーパーなどで見られるカボチャは、果皮(果実の表面)がつやつや・ピカピカしているものが多いかと思います。しかし、品種によっては、果皮が、白っぽい物質で覆われ、粉をふいたように見えるものがあります。
この物質は、農薬などの人為的なものや、病気などではなく、果粉(ブルーム)と呼ばれるカボチャ自身が果実を保護するためにつくり出しているものです。
また、この現象は、カボチャだけに見られるものではなく、他の野菜や果物でも観察されます。例えば、キュウリやブドウ、リンゴ、プラムでも見られます。
果粉はいずれも果実が肥大して収穫期に近づくと見られるもので、乾燥や雨露から内部を守るためのものと考えられており、完熟の目印ともいえます。
果粉の程度は、品種などにより大きく異なるので、それぞれの作物で観察してみましょう。カボチャでは、現在主流の西洋カボチャはあまり果粉がみられないのに対して、昔からある日本かぼちゃの品種(京野菜として有名な鹿ヶ谷かぼちゃなど)ではよく発達します。機会があったら,よく見てみてください。
丸尾 達 (千葉大学園芸学部 准教授)