自動車のスピードメーターはどういうしくみになっているの?

タイヤの回転数を調べて速度計に表示させる

速度というのは、一定時間一定方向にどれくらいの距離を進むかということだ。だから、タイヤの外周の長さと回転数がわかれば、速度を知ることができる。タイヤの外周は車ごとに決まっているので、タイヤの回転数さえわかれば速度が計算できるのだ。

自動車のタイヤの車軸には回転数を測るセンサーがついていて、回転数を表すデジタル信号が速度計に伝えられ、コンピューターが速度を表す数値に変換して速度を表示している。

タイヤの回転数を測る方法には、いくつか方法があるが、ここでは自転車の速度計と同じ磁気センサーを利用した方式について説明しよう。自転車の速度計では、磁石を車輪のスポークにとりつけ、センサーは車輪をはさんでいるフォークの、磁石が通過する位置に取り付けてある。センサーには、ホール素子といって磁石がすぐそばを通過したときに、信号を発生させる装置がついている。この信号が一定時間に何回出るかとタイヤの外周から計算して、速度計に表示させているのだ。

変速機からタイヤに伝えられるシャフトにセンサーがついていて、磁石の力を利用して電気パルスを送る。回転が速くなるとパルスの数が増えるので速度がわかるんだ。

白鳥 敬(サイエンスライター)

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