残った水分が水滴となって空気中に浮かぶから
雨が上がったとしても土の地面や、草地、森や林、田畑には、まだ水分が充分に残っています。その地表面の上にある空気も湿り気が多い状態です。雨が上がったとしても、空気が充分に湿っていて、風が弱いと、少し空気が冷やされて、空気中に含まれていた水分=湿気が、たいへん小さな水滴となります。この水滴が空気中に浮かんでいる状態となるのが霧の発生です。霧ともやは同じものです。両者の違いは、視程、つまり見通しが1km未満のときを霧、見通しが100m未満を濃霧、見通しが1km以上10km未満の場合をもやと呼ぶのです。
戸山 九 (気象予報士)