熱して糸状に溶かした糖を冷やして綿状にする
綿菓子は砂糖でできています。その中でもザラメという、やや黄色く風味の強い物を使います。綿菓子機は大きいたらいのような容器の真ん中に筒状の釜があり、その釜には小さい穴がたくさん開けられています。ザラメを釜に入れ、熱して溶かし、釜を回転させると、溶けたザラメが遠心力で穴から細い糸になって出てきます。それを割り箸で絡め取ったものが綿菓子です。砂糖は熱で溶けやすく、冷えると固まります。その性質を利用してカラメルやべっこう飴などもつくられます。
綿菓子機は釜を回転させたり熱したりするのに電気やガスを使いますが、家庭でもつくることができます。釜には空き缶をつかい、ランプやコンロで下から加熱して、モーターやドリルを使って回転させると綿菓子が出てきます。
佐倉美穂(ライター)