信号が点滅するとき、機械の中はどうなっているのですか?

リレーという装置が電流を流したり止めたりしている

交差点にある信号機は、昔は普通の電球で光を発していましたが、今はLEDが使われています。LEDは発光ダイオードとも呼ばれ、ガリウムやヒ素などでつくられた発光素子です。電球やLEDを点滅させるときは、電流を流したり切ったりすればいいのです。電流のオンオフをするのはリレーという装置です。リレーには機械式リレーと、電子回路によって電流のオンオフを行う半導体リレーがあります。

機械式のリレーは、電磁石を使って接点をくっつけたり離したりしてオンオフを行います。また、半導体リレーは、トランジスタを利用して電流のオンオフをします。点滅の制御はソフトウェアによって行います。

最近は半導体リレーが多く使われるようになっています。自転車用のライトにピカピカ点滅するものがありますよね。あれも、基本的には信号機と同じしくみで点滅しているのです。

図

機械式リレーでは、①に電気を流すと磁石になって金属の板を引き寄せ、回路につながるので、②の回路に電流が流れる。
半導体リレーでは、トランジスタの①の部分に電圧をかけると、②の回路に電流が流れる。

白鳥 敬(サイエンスライター)

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