【コカトピ!】兵庫県で、原始的な角竜類の化石を発見

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文/土屋 健

角竜類の“渡米”の時期が早まる!?

 北アメリカにいたトリケラトプス(Triceratops)に代表される「角竜類」は、中生代白亜紀(約1億4500万年前〜6600万年前)に栄えた植物食恐竜のグループです。祖先はアジアで誕生し、北アメリカに渡って進化・多様化し、大いに繁栄しました。

 現在のアジアと北アメリカの間には、ベーリング海峡という細い海があります。白亜紀には、ベーリング海峡が陸化して「陸橋」となっていた時期があることはかねてより知られていました。角竜類を含む多くの恐竜たちが「ベーリング陸橋」を歩いて渡り、アジアから北アメリカへ、あるいは、北アメリカからアジアへ移動したと考えられています。これまでの研究では、角竜類がアジアから北アメリカに渡った時期は早い場合で約1億2600万年前、遅い場合で約1億年前と考えられていました。

 このたび、その“渡米”の時期を、従来の説より早めることになるかもしれない新たな化石が、兵庫県丹波篠山市で発見され、新種として報告されました。

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