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文/土屋 健
小さな島の小さな人類
私たち現生人類は、「ホモ・サピエンス(Homo sapiens)」という一つの種です。現在の地球には、ホモ・サピエンス以外の人類は存在しません。しかし、かつての地球にはホモ・サピエンス以外にも多くの種が存在していました。例えば、ヨーロッパに暮らし、ホモ・サピエンスの祖先と“交流”のあったネアンデルタール人こと「ホモ・ネアンデルターレンシス(Homo neanderthalensis)」は有名です。こうした「ホモ(Homo)」で始まる人類は私たちととくに近縁で、「ホモ属」と呼ばれています。
絶滅したホモ属の中には、とても小さな種がいたことが知られています。インドネシアのフローレス島で暮らしていた「ホモ・フローレシエンシス(Homo floresiensis)」です。「フローレス原人」とも呼ばれていてます。インドネシアの小さな島々で進化する中で、小型化したと考えられています。ちなみに、島に移った動物が進化によって小型化する現象は、人類だけではなく、他の動物でも確認されています。
このたび、報告されたのは、そんなフローレス原人の新たな化石です。
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