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文/保谷彰彦
異なる種が協力して狩りをする!?
同じ種の動物は、しばしば協力して餌をとります。しかし、異なる種の個体どうしが協力して狩りをするのは比較的まれです。
一つの例として、ウツボとハタが共同で狩りをする行動が知られています。ハタがウツボに近づき、狩りをするという合図を送ると、ウツボもそれに応えて、狩りが始まります。このとき、ハタはシグナルを送って、サンゴ礁のどこに獲物が隠れているを示します。すると、ウツボが隠れ場から獲物の魚を追い払い、ハタが上から獲物を見張ります。ウツボとハタが一緒に狩りをする場合、それぞれ単独で行う場合と比べて、獲物を捕まえる可能性が大幅に高まります。
しかし、野生でみられる、異なる種どうしでの狩りの協力関係では、どちらがリーダーで主導権を握っているのかは未解明です。つまり、一方の種がリーダーで主導権を握り、他方はそれに従うだけなのか? あるいは、リーダーは不在で協力しているのか?
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