日本時間11月16日(月)午前9時27分、野口聡一宇宙飛行士ら4人の宇宙飛行士を載せた米宇宙企業スペースXの新型宇宙船「クルードラゴン」が、アメリカのケネディ宇宙センターからファルコン9ロケットで打ち上げられました!
民間宇宙開発時代のスタート!
打ち上げから12分後にクルードラゴンはロケットから切り離され、国際宇宙ステーション(ISS)に向かう軌道に投入。明日11月17日にはISSに到着する予定です。
アメリカは2011年に「スペースシャトル」が引退してからは、宇宙に人を送る手段を失っており、ロシアのソユーズ宇宙船でISSに宇宙飛行士を送っていました。
今回のクルードラゴンは、開発から運用までをアメリカの民間企業・スペースXが担当。民間企業による有人宇宙船が運用されるのは初めてのことで、この成功は民間宇宙開発時代の幕開けとなります。
野口聡一宇宙飛行士インタビュー
野口聡一宇宙飛行士は、2005年にスペースシャトル、2009~10年にはソユーズ宇宙船に搭乗してISSに滞在しており、今回で3度目の宇宙滞在となります。また、3種類の宇宙船に搭乗した宇宙飛行士は、史上3人目です。
『子供の科学』2020年11月号に掲載された野口さんのインタビューでは、3回目の宇宙滞在に向けて大きなモチベーションとなったのは、「新型宇宙船への挑戦が大きかった」と語ります。
「クルードラゴン初号機に任命されたことは、とても光栄です。前回のデモ2(試験機)はアメリカ人2名の搭乗でしたが、今回初めてアメリカ人以外のクルーとして、日本から私が選ばれましたので、アメリカ以外の世界各国の人たちも非常に注目のフライトになるでしょう。そういう意味では、“切り込み隊長”役として、クルードラゴンの乗り心地などをしっかり伝えていきたいと思います」(野口さん)
今回のISSでのミッションや、クルードラゴンのスゴさ、新型コロナウイルスの影響下での訓練の様子、新時代の宇宙開発のこと、そして読者の子供たちへのメッセージなどを紹介しているインタビュー記事は『子供の科学』2020年11月号に掲載されています。ぜひ記事を読み込んだ上で、これからの野口さんの活躍に注目しましょう!
文