私たちの生活に欠かせない「電気」についてもっと知ろう!【パワーアカデミー】

 『子供の科学』で隔月連載中の「電気で学ぼうSDGs」。この記事は電気を活用した技術による、持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みを紹介する記事です。

 この連載は、産学連携組織の「パワーアカデミー」の協力企画です。ここでは、パワーアカデミーとはどのような組織なのか、連載のバックナンバーも含めて紹介します。

「電気工学」って何?

 私たちの生活で、電気はとても身近なものです。部屋の電灯、スマートフォンやテレビ、エアコン、洗濯機、冷蔵庫……家の中で電気を使っていない装置はほとんどありません。また、自転車や自動車、飛行機や船など、乗り物でも電気は使われています。

この写真の中にも、電気が使われているものがたくさんあります。探してみましょう。

 電気があるのが当たり前のように感じますが、私たちが便利に使えるようにするために、電気の関係する現象を研究して、技術や手法を発見し、新しく発明することが必要でした。それを目的とする学問が「電気工学」です。

「パワーアカデミー」でもっと電気工学について知ろう

 パワーアカデミーは電気工学分野の研究・教育を支援している産学連携組織です。Webサイトでは電気工学の解説や、電気工学の研究者によるコラムやインタビュー、高専・大学の研究室の紹介など、いろいろな情報が掲載されています。

パワーアカデミーのWebサイト(https://www.power-academy.jp/

 小中学生にちょっと難しい内容もありますが、「身近な電気工学」は私たちの身の回りのあるものや、話題のトピックと電気工学の関連について紹介しています。

「身近な電気工学」(https://www.power-academy.jp/electronics/familiar/

 また、高専生、大学生が電気工学の楽しさを伝える教材のアイディアを競う「電気工学教材企画コンテスト」を開催しています。今年で7回目を迎えますが、優秀な作品は公開されています。中学生向けにつくられた教材で、発電機についてや、直流と交流などの基本的を学べたり、実験などが紹介されています。興味のある人はぜひ見てみてください。

「電気工学教材企画コンテスト」(https://www.power-academy.jp/event/contest/

 他にも、全国の電力資料館やPR館の情報も掲載されています。近くに資料館などがあれば、見学に行ってみるのいいですね。電気のことをもっとよく知ることができるかもしれません。

「電気で学ぼうSDGs」で紹介した、電気を活用した技術のいろいろ

 「電気で学ぼうSDGs」は『子供の科学2022年6月号』から連載が始まりました。2024年8月号で14回となりますが、その中からピックアップして、記事には載せられなかった写真とともに紹介します。記事も、パワーアカデミーのWebサイト「図書ギャラリー」でPDFデータが公開されているので、興味のある記事はぜひ読んでみてください。

2022年8月号 世界初!電気で動くタンカー EVタンカー「あさひ」

 旭タンカーが開発した世界初のEVタンカー「あさひ」を紹介。電気の力で航行するだけではなく、タンカーのイメージを変えるいろいろな機能があります。

EVタンカー「あさひ」
©飯島裕

2022年12月号 海水中の資源からエネルギーを生み出す 核融合発電

 核融合科学研究所で行われている、核融合のエネルギーを利用して発電することを目指した、プラズマの研究について紹介。

核融合を起こすために原子をプラズマの状態にする「大型ヘリカル装置」

2023年6月号 クリーンで安全な新時代の輸送を目指す EVトラック「eCanter」

 三菱ふそうトラック・バスのEVトラック「eCanter」を紹介。見た目はこれまでのトラックと変わらないけれど、中身は大違いです。

EVトラック「eCanter」。これは車体の下にバッテリーを1個積んだSサイズ。
©飯島裕

2023年12月号 どこまでも環境にやさしい 澄川地熱発電所

 秋田県鹿角市にある、澄川地熱発電所を紹介。十和田八万平国立公園のすぐそばにあって、山の中の自然豊かなところにある地熱発電所です。環境にやさしい発電所とはどのようなところなのでしょうか。

澄川地熱発電所で、運転を開始した1995年から、2008年まで約12万時間運転したタービンロータ。

子供の科学編集部 著者の記事一覧

1924年創刊の小中学生向け科学月刊誌。話題の科学ニュースを、どこよりもおもしろく、わかりやすく解説。宇宙、生き物、テクノロジーなど、好奇心旺盛な子供たちがわくわくする科学をお届けします。創刊以来、研究者や医師、エンジニアなど一流の人たちが子供時代に読んでいた雑誌として知られています。また、毎月工夫をこらした実験や工作を多数紹介。手を動かしてものづくりをする体験を提供しています。子供向けのプログラミング学習記事も充実。記事の内容と連動したプログラミングキットの開発も行っています。

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