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文/白鳥 敬
CDが虹色に見える原理を応用
ガラス板を2枚重ねると虹色の模様が見えたという経験はありませんか。これは、ガラス板が密着する部分で光が干渉(いくつもの光の波がぶつかりあうこと)するためです。このように材料の構造によって見える色を構造色と呼びます。
例えば、CDディスクは虹色に光って見えます。内部に数μm(μは100万分の1を表す)サイズの小さな凸凹があるため、ディスクに当たった光がいろんな方向に反射して、たくさんの光の波が重なり干渉することで色が付いて見えているのです。
近年この原理を利用し、シリコンなどの材料の表面にマイクロスケールからナノスケールの目に見えない小さな凹凸を付ける加工をして、特定の状態になったときだけ刻まれたパターンが浮かび上がる技術が開発されています。
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