1924(大正13)年の創刊から100年間、科学への好奇心あふれる子供たちを応援し続けてきた雑誌『子供の科学』。誌面に載っている最先端の科学の話や、驚きの実験、おもしろい仕掛けの工作などにワクワクして育った読者から、ノーベル賞受賞者をはじめとした大発見をする研究者、画期的な発明をする開発者たちが生まれました。 そんな『子供の科学』を読んで育った読者からメッセージをいただいています。
──『子供の科学』を読み始めたきっかけは?
父親が生物学の研究者で、6歳のころからすすめられて読んでいました。電子工作が好きで、記事を見ながらよくつくりましたね。工作のページだけでなく、パーツのお店やメーカーの広告を見るのも好きでした。
──河野さんは生成AIの開発や企業のブランディングをするコンサルティング、アーティストとしての活動まで幅広く活躍されていますが、『子供の科学』のどんな点が今に生きていますか?
音楽活動もしているんですが、故障したアンプを直すのに電子工作が役立ちましたね(笑)。
私は、いろいろなアイデアを組み合わせながら提案して、新しい価値を生み出していくのが主な仕事です。いろいろなものを掛け合わせるのが得意なんです。
その原点を振り返ってみると、いろいろなものがいっぱい詰まって掲載されている『子供の科学』にあると感じます。宇宙、生き物、工作、テクノロジー…といろいろな科学のテーマを読みながら、それらがつながっている、紐づいているというのを感じていました。
──今回、河野さんが代表を務めるMMOLさんには、子供の科学100周年パートナー企業として、子供たちに生成AIの体験をご提供いただきます。
小中学生トコトンチャレンジ2024のMMOL賞の審査にも関わらせていただき、みなさんの研究内容にとてもワクワクしました!
MMOLでは、素晴らしい技術やアイデアを持つ中小企業が、商品開発やマーケティングの手助けに、気軽に使える生成AIの開発を行っています。私は以前から日本のものづくりに興味があって、地方の伝統工芸を扱う企業ともコミュニケーションをとっていますが、そういう素晴らしいものを広げていくための商品開発やマーケティングなどに課題があります。課題解決のために、専門のコンサルティングを雇うのは大きな費用がかかるんです。こうした課題を生成AIで解決したいという思いで取り組んでいます。
今回、子供たちのやりたい研究に生成AIを使ってもらって、どのように課題が解決できるかを体験してもらいたいと考えています。とても楽しみにしています!
──MMOLの生成AI体験の様子は、『子供の科学』誌面やコカネットでも紹介していきますのでお楽しみに!
文