【コカトピ!】SNSがキッカケで、ホヤの新種を発見!

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文/斉藤勝司

SNSで話題だけど、正体不明の生き物

 これまで知られていなかった生物が見つけられた場合、研究者が詳しく調べて、新種であることが明らかになれば、専門の学術誌に新種として報告されます。しかし、研究者が広大な地球をくまなく観察して回ることは難しく、一般の人の観察を活かせれば、新種をより発見しやすくなるかもしれません。その点で沖縄県の久米島周辺の海に生息するガイコツパンダホヤが発見された経緯は注目に値します。

 このホヤは、体の白い部分に3つの黒い斑点があるためにジャイアントパンダに似ていて、白いエラの血管が骸骨のあばら骨に見えることから、ガイコツパンダホヤと呼ばれていました。2017年に久米島のダイビングショップのウェブサイトに紹介されると、ユニークな姿形がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のツイッター(現在のX)で話題となり、テレビ番組でも取り上げられましたが、その正体は不明のままでした。

沖縄県・久米島の周辺海域で「ガイコツパンダホヤ」の愛称で知られていたホヤ。SNSで話題になり、テレビ番組で紹介されたことで研究されることになった。(画像提供/長谷川尚弘)

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