【コカトピ!】無農薬の米生産を助けるアイガモロボ

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文/斉藤勝司

アイガモは水を濁らせて雑草が育つのを抑えてくれる

 化学合成農薬を使わない有機栽培で育てられた農作物が好まれるようになっていますが、農薬を使わないと大量の雑草が生えて、農家のみなさんは雑草を取り除く除草作業に追われることになります。そのため無農薬でも雑草が育つのを抑える技術が求められ、農研機構、有機米デザイン株式会社、東京農工大学、井関農機株式会社の研究グループは、水田で雑草が生えるのを抑えるアイガモロボットの研究を行いました。

田んぼで稼働中のアイガモロボ(画像提供/農研機構)

 米の生産では以前から田んぼにアイガモを放つアイガモ農法が行われてきました。アイガモは田んぼを泳ぐ際、土をかき混ぜて水を濁らせます。すると田んぼの土の中で雑草の種が発芽しても、雑草に光が届きにくくなります。光を利用して栄養を作り出す光合成が抑えられ、雑草は生えにくくなるのですが、アイガモは同じ田んぼに居続けることはなく、効果が安定しない場合もあります。機械メーカーの有機米デザインは、アイガモが田んぼの土をかき混ぜるのと同じ機能を持ったロボットを開発しました。

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