株式会社アーテックが主催「ユニバーサルロボティクスチャレンジ」は、世界中の子供たちがロボットの制作・プログラミング技術を競い合う国際競技会。ここでは、7回目を迎えた2023年度の日本大会・世界大会の結果を紹介するよ!
2023年の「ユニバーサルロボティクスチャレンジ」には3つの部門が設けられ、それぞれレベルの高い作品が勢ぞろい。
まずは「ロボット競技部門」からご紹介。この部門では、競技ルールに従ってロボットをつくって得点を競う。今年のテーマは「ブロック積み上げコンテスト」。小学生対象のレギュラー部門、小学生・中学生対象のアドバンス部門の2つで熱い戦いが繰り広げらえた。
レギュラー部門の日本大会と世界大会で第1位を獲得したのは、Ritoさん、Jinyaさん、Kenshinさん、Syunさんの4人組。三重県の小学6年生たちだ。ロボットの改良を重ね、最後の最後に完璧な形で成功することができたそう。
アドバンス部門の日本大会・世界大会で第1位を獲得したのは、Takehisaさん、Naoyukiさん、Syotaroさんの3人組。三重県のプログラミング教室のメンバーで構成されたチームだよ。世界一を目指して頑張ってきた成果が見事に実り、夢を実現した。
2つめは「アイデアコンテスト部門」。今年のテーマは「SDGs13:気候変動に具体的な対策を」というもの。気候変動の対策ができる新たなロボットを考案・制作して、動画でエントリー。アイデアの独創性や技術力、デザイン性が評価のポイントだ。小学校部門と中学校部門、それぞれの最優秀賞作品を紹介するよ。
小学校部門の日本大会で最優秀賞を獲得したのは、京都府の小学5年生、中林志穂さんの作品「太陽光パネル掃除ロボット(小学校用)」。太陽光エネルギーの発電量を増やすアイデアが評価されたよ。
世界大会で最優秀賞に選ばれたのは、マレーシアの小学6年生と小学5年生の3人組による「Smart Forest Fire Detection System (SFFDS)」。世界で多発する山火事対策のためのシステムを考案したよ。
中学校部門の日本大会では、大阪府の中学2年生、タイチさんの作品「アルミ・スチール 分別ロボット」が最優秀賞に輝いた。その名の通り、アルミ缶とスチール缶を楽に分類するためのロボットだよ。
世界大会で最優秀賞に輝いたのは、台湾の4人組がつくった「Flame Guardian」という作品。森林火災をいち早く察知して消火するアイデアを考案して発表。動画も見やすくまとまっている。
3つめは「シミュレーションロボット競技部門」。この部門では、インターネットブラウザー上で動作する「ロボットシミュレーター」を使って、オンラインでプログラミングスキルを競うよ。
小学校部門の日本大会第1位に輝いたのは、大阪府の小学4年生、くり大好きさん。丁寧さより早さを優先し、時間内にゴールすることを目指したそう。世界大会では、マレーシアの小学3年生、FAQIF ARSYAD BIN MUHAMMAD FIKRIさんが第1位となったよ。
中学校部門の日本大会では、愛知県の中学1年生、石澤滉基さんが見事第1位を獲得。しっかり対策をして臨んだものの、本番はミスもあり悔しい思いをしたそう。世界大会では、マレーシアの中学3年生、ORHAN GHAZI BIN HAFIZULFAHMIさんが第1位となった。課題や技術的な問題があったものの、本番では冷静にプログラミングすることができたという。
「ユニバーサルロボティクスチャレンジ」の公式サイトにはここで紹介した以外の入賞作品も掲載されているから、ぜひチェックしてね。プログラミングやロボット制作を頑張りたいという人には特に参考になるよ。
公式サイト「ユニバーサルロボティクスチャレンジ」
https://urc21.org