『子供の科学』誌で49年間、紙飛行機の付録を連載してくださった紙飛行機の世界的権威・二宮康明先生が、2023年11月15日にお亡くなりになりました。97歳でした。
1967年にサンフランシスコで開催された「第1回国際紙飛行機大会」でグランプリを獲得した二宮先生。子供の科学はすぐに先生に連載をしてほしいと依頼し、1967年9月号から連載がスタート。以来、2016年9月号まで49年間連載が続けられ、たくさんの子供たちが付録の紙飛行機をつくって飛ばしました。
紙飛行機の担当編集になると、先生のテスト飛行に同行することもあります。先生が飛ばした紙飛行機を、何度も走って取りに行き、体力が養われたものです。
先生は緻密な計算により設計した紙飛行機を、何度もテスト飛行してチェックし、納得がいく仕上がりになったものを誌面に掲載します。先生が設計した紙飛行機はぜんぶで3000機以上! 体力的にテスト飛行が難しくなったため、連載は最終回となりました。もしかしたら誰かにテスト飛行を頼めば連載は続けられたかもしれませんが、先生はご自身で飛ばすことにこだわったのです。
長年にわたりよく飛び、かつ美しい紙飛行機を『子供の科学』の読者に届け続けていただき、本当にありがとうございました。先生の紙飛行機を飛ばし、科学のおもしろさを体感した読者が、さまざまな場所で活躍しています。
ここでは、改めて先生の紙飛行機のことをみなさまに知っていただくために、2016年9月号に掲載された最終回スペシャルの記事を公開します。
二宮康明先生の紙飛行機を飛ばしてみたい方は、以下より先生の切り抜く本シリーズをお買い求めください。
https://www.seibundo-shinkosha.net/series/paper_plane_collection/
文