夢中になるとものすごい集中力。ルービックキューブにハマれば、6面揃えるタイムアタックに挑戦するまで究めちゃうという遠藤さん。大学の先生のおじいちゃんの影響もあって、さまざまなサイエンスイベントに参加し、小さいころから研究が大好きです。小学3年生になって、本格的なものづくりがしたいと思ってNEST LAB.のロボットAIテクノロジー専攻を受講し始めました。そして4年生になった今年、サステナブルサイエンス専攻にコースを変えてがんばっています。
──3年生のときはロボットAIテクノロジー専攻だったんですね。
小さいころから段ボールやレゴなどでものをつくるのが好きだったので選びました。1年間受講して、最後に「モノ運び機『ロボちゃん』」というロボットをつくり、はじめてプログラミングをしてリモコン操作でゴミなどを回収できるようにしました。
──4年生でサステイナブルサイエンス専攻を選んだのはなぜでしょう?
NEST LAB.で1年間楽しくものづくりができました。オンライン教室ですが、Slackで質問すると授業外でも先生がていねいにアドバイスをくれて、無事ロボットも完成できたんです。NEST LAB.なら実験や観察も楽しく学べると思ったので、今年はサステイナブルサイエンス専攻にしました。
──実際に学び始めてどうでしたか?
5月にダンゴムシの交替性転向反応を観察する実験をしました。ダンゴムシが右に曲がった後は左、左に曲がった後は右に曲がるという習性を、迷路をつくって確かめる研究です。最初シンプルな迷路で実験したら、次は自分自身の感じた疑問に対して仮説を立てて、それを確かめるための実験装置をつくります。僕は「曲がる道が増えても間違えずにジグザグに動くのか?」をテーマに、「最後まで間違えずにジグザグに動く」という仮説を立てて実験しました。思ったような結果が出ないこともあっておもしろいです。
──仮説を立てて、それを確かめるための装置を自分で設計するのがおもしろいですね。
ダンゴムシのときはうまくいったのですが、7月にやった酵母の実験は大変でした。シリンジで装置をつくって酵母を発酵させるんですが、酵母は数十秒で反応してどんどん変化していくので、それをしっかり観察して、記録しながら、また仮説を立てていくのが難しかったですね。あと、砂糖を入れたシリンジでは酵母が噴き出して部屋が大惨事になりました!(笑)
──それは大変でしたね! これから達成したい目標はありますか?
仮説を立てて研究することはできるようになってきたのですが、実験結果を言葉にして、考察にまとめるところがまだ苦手です。まずはサステイナブルサイエンス専攻のアドバンスコースで、考察をまとめるところができるようになりたいです。最後のプレゼンテーションでは、自分の力で発表内容をまとめて、みんなに伝わるプレゼンテーションができるようにがんばります。 それから5年生になったら、ロボットAIテクノロジー専攻のマスターコースに進んで、生き物について学んだことを活かして、滑らかに動くロボットの開発をしてみたいです。また、今ちょうど取り組んでいる色素増感型太陽電池もロボットに取り入れてみたいです。自然の力をロボットのエネルギーにするようなものがつくれたらおもしろいと思っています。
──サステイナブルサイエンスで学んだことがロボット開発にもつながるなんて素晴らしいです。遠藤さんのつくったロボット、楽しみにしています!
【お父さんより】
サステイナブルサイエンス専攻では、仮説を立てて検証し、考察から新たなテーマを見つけて、また仮説を立てるという研究のサイクルを回すことを大切にしています。最初は「仮説って何?」という様子でしたが、すっかり慣れてできるようになってきました。ものづくりは、ロボットが動くか動かないか、0か100かのものでしたが、今年は対象が生き物になって、立てた仮説に対して0でも100でもない結果が出てくるところが大きな違いかもしれません。中途半端なデータをどう評価して、次の研究につなげるかというところが、新たな学びにつながっているようです。
部屋が「好き」を究める研究室になる! 小中学生の才能発掘研究所「NEST LAB.」の体験教室へ行こう
NEST LAB.は、自分の好きなことを究めていけるオンラインの研究スクール。ロボットAIテクノロジー専攻、サステナブルサイエンス専攻、ビジネスアントレプレナー専攻の3つのコースがあります。
身近に隠されたサイエンスを発見しよう
環境問題、食糧問題、エネルギー問題、海ゴミ問題…。数多くの社会問題が取り上げられる中、ヒトがこれからも地球で暮らしていくためには、持続可能性を問うことが重要になります。人間だけでなく、自然や生きものなど生態系全体に視野を広げて、問うことが大切です。つまり、身の回りを観察し、自ら疑問を持つということです。本コースでは子どもたちの純粋な好奇心を起点に、問うことを繰り返し、身近に隠されたサイエンスを発見しながら、サステナブルな社会を考えます。
こんな人におすすめ!
●新しい花を自分でつくり出したい!
●昆虫が大好きで研究したい!
●環境問題を解決する研究がしたい!
● 生き物で発電する技術を開発してみたい!
● 科学教室の経験を活かして、自分で研究したい!
まずは体験教室へ!
「自分のDNAを取り出し、生き物のふしぎを研究しよう!」
1/14(日)、1/28(日)、2/11(日)、2/25(日)、3/10(日)
身近な課題を解決するテクノロジーを発明しよう
言葉、船、紙、カメラ、自動車、人工衛星、インターネット、ロケット、AI…。はるか昔の旧石器時代から、人類は様々な発明をしてきました。その進歩は止まることを知らず、次々と新たな発明が生まれています。そして、近年急速に発展するAIやロボット技術は身近になり、誰もがそれらを活用して、新たな発明ができる時代になっています。本コースでは、各技術を基礎から学び、それらの知識を組み合わせて新しいテクノロジーを発明し、身の回りの課題を解決していきます。
こんな人におすすめ!
●ガンダムみたいなロボットをつくりたい!
●AIを使っておじいちゃんの農業を助けたい!
●癒しのペットロボットをつくってみたい!
●新しい楽器を開発したい!
●自分の部屋をハイテク電脳部屋にしたい!
まずは体験教室へ!
「浮かんで進む!ホバークラフトを開発しよう!」
1/21(日)、2/4(日)、2/18(日)、3/3(日)、3/17(日)
課題を発見し、自分の意思で新境地に飛び込もう
SDGsに代表されるように、地球上の様々な課題の解決に向けて取り組むことが当たり前な社会となった今、小中学生の時からアントレプレナーシップ(自らの意思で新境地に飛び込み、未知の事柄に挑戦し続けるマインドや行動力)を養っていくことが重要となってきました。しかし、教科書やweb等の情報のみでは、課題を自分ごととして捉えづらいことが多くあります。そこで本専攻では、課題を自分ごと化し、課題解決に取り組んでいる若いアントレプレナーたちとの議論や実験を通じて、子どもたち自身の新たな挑戦を応援します。
こんな人におすすめ!
●新しい発明をして、世の中の役に立ちたい!
● 地球のいろいろな課題について問題意識が高い!
● 好きなことがどう仕事になるかを知りたい!
●先輩アントレプレナーたちに出会いたい!
●会社をつくってビジネスに挑戦したい!
まずは体験教室へ!
「衛星とAIの力で途上国の農業問題に情熱を注ぎ、世界を変える!」
1/21(日)、2/4(日)、2/18(日)、3/3(日)、3/17(日)
五感をフル活用してネイチャーと対話することで、地球で生きる面白さを実感する!
わたしたちは、自然と対峙するのではなく、自然の一部である。当たり前のことであるが、便利な生活をしているとその感覚が鈍り、生きる力が弱まってしまっています。そこで、ワンアースネイチャー専攻では、自分の身のまわりにあるすべてのものを再発見し、五感をフルに活用して、世界を知るための10の物質(水、空気、石、粉など)と10の生き物(アリ、ヒト、木、サボテンなど)について、新しい気づきを得るための方法を体得します。その結果、地球を愛することのできる人になっていきます。
こんな人におすすめ!
●森とか海とか自然が大好き!
●昆虫や生き物を育てたい。
●土いじりや砂場とかで遊ぶのが好き。
●なんで空が青いのか、世の中が不思議で仕方がない。
●匂いや、音や、光などに敏感で感じやすい。
まずは体験教室へ!
「“にぼし”の“かいぼう”からみえる海での生活」
1/14日(日)、1/28(日)、2/11(日)、2/25(日)、3/10(日)
知識を組み合わせ、エンジニアリングを実践して世の中に役立つものを生み出す!
人はこれまでも新しいものを生み出し、地球上の生活圏をひろげていきました。家をたてること、食べ物を育てること、機械をつくること、これらすべては、物理現象に従って、自然から学んださまざまな知識の組み合わせで成り立っています。本専攻では、世の中に役立つものを生み出すエンジニアリングのベースとなる10の材料(紙、木材、プラ、金属など)と、10の物理法則(てこ、弾性、熱、慣性など)を学び、世界をあやつることのできるセンスを身につけることを目指します。
こんな人におすすめ!
●工作が大好き!
●なにかを壊したり分解したくなる。
●乗り物に乗っているのがすき。
●まわりのものの仕組みが気になる。
●かっこいいものをつくりたい!
まずは体験教室へ!
「自分だけのとびだす絵本を作ろう!」
1/21日(日)、2/4(日)、2/18(日)、3/3(日)、3/17(日)
取材協力