地球環境というテーマにどう立ち向かうか?この時代を生きる私たちにとって大きな課題だよね。将来は研究者になってこの問題を解決したいと考えている読者もいるんじゃないかな? 今回紹介する展示は、現代アートやアーティストたちが地球環境にどう関われるのかをテーマにしている。普段あまりアート展には行かないという人にもおすすめだよ。
東京都・森美術館では、開館20周年記念として「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」を開催。国内外のアーティスト34名による多様な作品約100点を4つの章にわけて紹介していくよ。
第1章「全ては繋がっている」は、環境や生態系と人間の活動が複雑にからみあっている現実がテーマ。第2章は「土に還る」と題し、経済的な成長の裏側で環境汚染が問題となった1950~80年代の日本でつくられたアートを再検討する試みが行われる。第3章「大いなる加速」は、人類による地球資源の開発の影響を明らかにしながら、ある種の「希望」も提示する内容になっている。「未来は私たちの中にある」と名付けられた第4章では、最先端のテクノロジーと古くからの技術の両方の考察を通して未来の可能性を描く。
エミリヤ・シュカルヌリーテ
《時の矢》
2023年
ビデオ・インスタレーション16分
イアン・チェン
《1000(サウザンド)の人生》
2023年
ライブ・シミュレーション、サウンド
永続 Courtesy: Pilar Corrias, London; Gladstone Gallery, New York
展示風景:「イアン・チェン:1000(サウザンド)の人生」ピラー・コリアス(ロンドン)、2023年
撮影:アンドレア・ロセッティ
タイトルの「私たちのエコロジー」には、私たちとは誰か、地球環境は誰のものなのかという問いかけがこめられているよ。地球上には多様な生態系が存在し、多様な視点から環境問題について考える必要があるのではないか。現代アートやアーティストがどのようにこの問題にアプローチしているのかをぜひ、その目で見てほしい。
また、この展示は輸送を最小限にして、可能な限り資源を再生利用するなどサステナブルな開催方法がとられている。その点にもぜひ注目してね。会期は2024年3月31日(日)まで。
今回は、読者プレゼントとして招待チケットを5組10名様にご用意。応募〆切は12月7日(木)まで。チケットは12月中旬頃までに発送予定、当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。ふるってご応募ください。
チケットの応募には無料の会員登録が必要です。
イベント名 | 森美術館開館20周年記念展「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」 |
会期 | 10月18日(水)~2024年3月31日(日) |
会場 | 森美術館 |
住所 | 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階 |
開館時間 | 10時~22時(火曜日のみ17時まで。1/2、3/19は22時まで) ※入館は閉館時間の30分前まで |
休館日 | 会期中無料 |
料金 | 公式サイトをご確認ください。 |
問い合わせ | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
公式サイト | https://www.mori.art.museum |
その他 | ※事前予約制(日時指定券)を導入しています。専用オンラインサイトからご購入ください。 ※当日、日時指定枠に空きがある場合は事前予約なしで入館できます |