折り紙や切り紙のような「かたち」をつくる身近な遊びが、さまざまな領域の最先端技術につながることもある。「かたち」のスリリングな魅力に出会える作品展が開催中。
東京大学の駒場Ⅰキャンパス内にある駒場博物館にて、「つながるかたち展03」が開催中。40人以上の作家・研究者・開発者が参加し、さまざまな領域にまたがった作品が多数展示されているよ。
「つながるかたち展」は、東京大学教養学部で開講されている「個と群」というゼミで実践された、美術家の野老朝雄
さんと、構造形態学や折り紙工学などを専門とする舘知宏教授(東京大学)、受講者によるコラボレーションがきっかけとなって始まっていて、2021年以降毎年開催されている。
「個と群」とは「単純なかたちが一定のルールでつながり、全体を構成する」という、人工物、自然現象問わず現れる普遍的な原理に対し、野老朝雄さんが名付けた呼び名で、野老さん自身、多様につながる作品群を数多く制作している。今回の展示でも野老さんの作品を見ることができるよ。
かたちをつなげていく創造プロセスは、思い通りに進むとは限らない。思いがけないものができたとき、そこから芸術、科学、情報、工学、数学などの分野をまたいだ領域での新しい発見が生まれるかもしれない。そんなドキドキとスリルが作品の中に潜んでいる。
自分の手を動かして何かをつくるのが好きな人には特におすすめだよ。入場無料だから、家族と気軽に足を運んでみてはいかが? また、2024年1月14日(日)まで、初台のNTTインターコミュニケーションセンター(ICC)にて「つながるかたち展2.5」も開催されているので、もっと作品を見たいと思ったキミはこちらにもぜひ行ってみてね。
イベント名 | 企画展「つながるかたち展03」 |
会期 | 2023年9月30日(土)~11月26日(日) |
会場 | 駒場博物館(東京大学 駒場Iキャンパス) |
住所 | 〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1 |
開館時間 | 10時~17時(入館は16時30分まで) |
休館日 | 毎週火曜日 |
入館料 | 無料 |
問い合わせ | 03-5454-6139 |
公式サイト | https://sites.google.com/view/connecting-artifacts/03 |