2022年8月20日(土)と21日(日)の2日間、東京都江東区の「東京ビッグサイト」で、日本最大のアマチュア無線イベント「ハムフェア2022(アマチュア無線フェスティバル)」が開かれた。2日間合計3万5000人が来場して大にぎわいだったよ。 会場の盛り上がりを写真とともにレポートするゾ!
1977年から毎年行われてきた「ハムフェア」。新型コロナウイルスの影響で2020年と2021年は中止を余儀なくされ、今年はなんと3年ぶりの開催となった。
アマチュア無線(ハム)は、自分の無線機(トランシーバー)とアンテナを使って、世界中の人と電波で交信を楽しむ趣味。マイクを握って「ハローCQ、こちらは……」と呼び掛ける方法だけじゃなくて、「-・-・ --・-」といった“トン・ツー”の信号で交信するモールス通信、人工衛星に搭載された中継装置を使った通信、ドローンを使った動画伝送などを楽しむ人もいるんだ。日本は世界で2番目にアマチュア無線人口が多く、約38万人が無線局を開設している。日本のメーカーがつくった無線機は世界中のハム仲間が愛用しているよ。その最新機種を見ることができるのも「ハムフェア」の楽しみのひとつだ。
今回のハムフェアのテーマは「CQ、CQ、アマチュア無線! 世代を越えてコミュニケーション」。小学生からお年寄りまで、誰もが平等に楽しめるこの趣味を楽しもう!ということで、今年は特に青少年(22歳以下)に向けた企画が多かったよ。
「アマチュア無線を始めるにはどうしたらいいの?」「知らない人と交信するのが恥ずかしい」なんていう質問にも大学生ハムがやさしく答えてくれる「WAKAMONO相談コーナー」や、会場に設置された特別記念局(免許を持っている人なら誰でもここから交信できる)の無線機や屋上のアンテナを見学するツアー、会場内のいろいろなブースを訪問するスタンプラリーなどには多くの小中学生が参加したぞ。
会場内の「クラブコーナー」には、全国から134のアマチュア無線クラブがブースを出展して、クラブのPRや研究発表などを行った。中には無資格者でもアマチュア無線の交信が体験できる「臨時体験局」を設けて、これからハムの仲間入りをしようと考えている人たちに実際の交信方法を教えてくれるブースもあったよ。
ハムフェアやアマチュア無線のことをもっと知りたくなったときは、日本アマチュア無線連盟のWebサイト(https://www.jarl.org/)を見ると参考になるよ。 少しでも気になったら、来年はぜひハムフェアの会場に足を運んでね!
文・写真