東京・上野の国立科学博物館では、特別展「大英
博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」が開催中。古代エジプト研究で知られるイギリスの大英博物館が、高精度
のCTスキャンによって画像解析
を行い、包帯を解くことなくミイラの謎を解き明かす。今回は編集部が現場に潜入
して撮影した写真とともに、本展の魅力
と注目ポイントをご紹介!
展示されているのは、王家に仕えた役人、名家
の神官
、結婚している女性、幼い子供など、年齢や性別、職業、生きていた時代もさまざまな6体のミイラ。1体につき7000枚ものCTスキャン画像を撮影し、そのデータをもとに3次元構築
画像で全身を復元したことから、今回いくつもの新発見があった。
例えば「テーベの女性、タケネメト」(下写真)は、CTスキャンで頭部に石灰化
した大きな塊
が見つかり、それが原因で死にいたったのではないかと考えられる。
また、「テーベの神官、ネスペルエンネブウ」(下写真)の頭にある器は、これまでミイラをつくった際に置き忘れた物とされてきたが、今回の調査で、頭と器の間には2cmほどの包帯の厚みがあることがわかり、何か目的をもって置かれた可能性が高いことが明らかにされた。
副葬品
として出土したアクセサリーや護符
(お守り)、楽器、女神像、子供のおもちゃなどからも、当時の文化や信仰
のようすが伝わってくる。古代エジプトの人々は何を食べ、どんな暮らしをして、なぜ死んでしまったのか? ミイラはその人物の一生を刻みこんだ情報の宝庫なのだ。
さらに本展では、日本の調査隊によるサッカラ遺跡
調査の特別展示や、国立科学博物館に寄贈
された古代エジプトの「猫のミイラ」(下写真)も初公開。このチャンスに、いろいろなミイラに会いに展覧会に足を運んでみよう。なお、本展の入館には事前予約が必要なので、下記の公式サイトをチェック!
応募は締め切りました。当選者には招待券を発送いたします。
本展のペアチケットを3組6名様にプレゼントします!
応募はこちらから(〆切は11月22日(月)まで)。※応募にはコカネット無料会員登録が必要です。当選者の発表は招待券の発送をもって代えさせていただきます。
特別展「大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」
会期 | 2022年1月12日(水)まで |
開館時 間 | 9:00~17:00(最終入場は16:30) |
休館日 | 月曜日、12月28日(火)~1月1日(土・祝)※12月27日(月)、1月3日(月)、10日(月・祝)は開館 |
入場料 | 一般・大学生 2100円、小・中・高校生600円 |
会場 | 国立科学博物館 東京都台東区上野公園7–20 |
公式サイト | https://daiei-miira.exhibit.jp/ ※事前に上記の公式サイトで日時指定予約が必要 |
※掲載した展示物は特別に許可を得て撮影しています。
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