(※榊の字は木偏に神の「榊」が正しい)
主人公の榊
マリコたち科捜研のメンバーが、最先端の技術を駆使して事件を解決していく科学ミステリードラマ『科捜研
の女』。1999年の放送開始から20年以上愛され続ける『科捜研の女』シリーズを、親子そろって見ているという読者も多いでしょう。
2021年9月3日(金)には、映画『科捜研の女 -劇場版-』が待望のスクリーン初登場となります!
ここでは、『科捜研の女 -劇場版-』の公開に先立ち、榊マリコ役の沢口靖子さんに『子供の科学』編集部が直撃インタビュー。インタビューの前編に続いて、劇場版でマリコと対決する天才科学者を演じる佐々木蔵之介さんとのエピソードや、沢口さんの子供時代のお話も飛び出すインタビュー後編です。
前編を読んでいないという人は、まずはこちらをお読みください。
──今回の映画の大きな見どころが、佐々木蔵之介さん演じる天才科学者・加賀野亘
との対決です。二人の熱い対決を観て、科学者の在り方を考えさせられました。
加賀野亘は、未知の細菌を研究して、世界的に脚光をあびる科学者です。未来の大発見を追い求めて研究に没頭
するあまり、人間を大事にしないような人物として描かれていますね。
一方でマリコたち科捜研の研究者は、映画の中のセリフにもあるのですが、「今を生きる人のために」科学の力を使って鑑定をしているんです。マリコにはマリコの、加賀野には加賀野の正義があって、それを貫こうとしてぶつかります。
──佐々木蔵之介さんの鬼気迫るマッドサイエンティストの演技はすごかったです。撮影中はどうでしたか?
さっきまで関西弁でおもしろおかしく話していた方が、演技に入ると迫力があって、ぐーっと迫ってくるものがありました!
──沢口さんご自身は、子供時代どんな自由研究をしたか覚えていますか?
葉っぱの光合成を調べる自由研究を提出しました。自由研究のテーマ探しはむずかしいですよね。とても悩んだことを覚えています。
──理科は得意なほうでしたか?
実は、どちらかというと苦手なほうで、教室にある人体骨格模型が怖くて、逃げているような子でした。それが今や、解剖した人の体の中を調べているのですから、おもしろいですね(笑)。
──沢口さんが注目している科学のニュースはありますか?
宇宙旅行に興味があります! 将来、普通の人が宇宙に旅に出かけるようになるというのですから、科学の進歩は素晴らしいなと感心しますね。でも私は慎重なほうなので、みんなが宇宙旅行に行って大丈夫だったら、考えてみようと思っています(笑)。
──『子供の科学』は97年続いている雑誌で、親子で読んでいるという読者も多くいます。マリコも親子で科学者ですが、映画ではお父さんも登場しますね。
マリコの父・榊伊知郎
は、かつて科捜研で化学研究員として一緒に働いていたのですが、現在は科学鑑定監察所の科学監察官です。映画では、マリコが間違った鑑定をしていないかを調べに来る立場で登場します。
そのため、お互い科学者の立場で会話をするという、とても切ないシーンがあります。立場上、わが子を疑って調べなければならないのは辛いですね。親子で映画を観るときには、そんな切ない親子関係がどうなっていくかも注目です。
──最後に、読者にメッセージをお願いします。
いつも『科捜研の女』を応援していただきありがとうございます。『科捜研の女 -劇場版-』では、マリコは天才科学者と科学で対決します。ミクロの手がかりから、真実にたどり着こうとあれこれ手を尽くします。その活躍にご期待ください!
──本日はありがとうございました!
映画館でお会いしましょう!
沢口靖子さんから『子供の科学』読者へのメッセージ動画もチェック!
2021年9月3日(金)公開
■公式サイト https://kasouken-movie.com/
■キャスト
沢口靖子、内藤剛志、佐々木蔵之介、若村麻由美、風間トオル、金田明夫、斉藤暁、佐津川愛美、渡部秀、山本ひかる、石井一彰
脚本:櫻井武晴
音楽:川井憲次
監督:兼﨑涼介
製作:「科捜研の女 -劇場版-」製作委員会
制作プロダクション:東映京都撮影所
配給:東映
■ストーリー
世界同時多発不審死事件、発生! なぜ、科学者だけが、殺されるのか?
京都、ロンドン、トロント・・・「助けて」と叫びながら高所から飛び降りたのは、全員が科学者だった。だが、犯罪に繋がる物的証拠はゼロ。各地で自殺として処理されようとしていたが、京都では榊マリコ(沢口靖子)をはじめとする科学捜査研究所のスペシャリストたちと捜査一課の土門刑事(内藤剛志)、解剖医の風丘教授(若村麻由美)らは、何かがおかしいと察知し、半ば強引に捜査を進めていた。そして、世界的な発見で脚光を浴びる一人の天才科学者にたどりつく。だが、その男には鉄壁のアリバイが存在するのだった・・・。スクリーンに散りばめられた謎を解かねば、死の連鎖は止められない!
あなたに、この謎が解けるか?
雑誌『子供の科学』の連載「おしごと解剖 科学捜査研究所」にも注目!記事を読んでから映画やドラマを観ると、さらに楽しんでいただけます。
●7月号掲載の連載第1回「法医担当」榊マリコ登場
●8月号掲載の連載第2回「物理担当」橋口呂太登場
●9月号掲載の連載第3回「化学担当」宇佐見裕也登場
文
インタビュー撮影/尾山翔哉