「小学生探究グランプリ」とは、小学生向けの探究学習塾「a.school(エイスクール)」が主催する、さまざまなテーマで探究的なアウトプット(表現・創作・企画など)を競い合うコンテスト。これまで第1回「なりきり!建築家」、第2回「なりきり!コピーライター」と2回のコンテストが開催され、3回目のテーマは「なりきり!エレキエンジニア」が開催されると12月のコカネット記事で紹介したね。
グランプリにはたくさんのエレキメカ(電子工作)作品が集まり、3月27日(土)にYouTubeで審査結果が発表されたゾ!
審査員は子供の科学の電子工作連載「ポケデン」でお馴染みの伊藤尚未さんと、WHILL株式会社 取締役 CTO 福岡宗明さん、株式会社a.school代表取締役の岩田拓真さん。初心者〜中級者向けの「ブレッドボード部門」と上級者向けの「はんだ付け部門」でそれぞれグランプリと優秀賞に選ばれた作品を紹介していこう。
ブレッドボード部門 最優秀グランプリ「ホタルくん」
【作者のアイデア】
ホタルを見て、あんなのがいえにあればいいなーとおもったから。つくったあともそのままいえであそべるものをつくりたいとおもったから。
【伊藤尚未審査員】
ブレッドボードを2つ使って、回路が複雑になりながらも、複数の機能が詰め込まれていた点が、高評価につながりました。
【福岡宗明審査員】
つくるのが好きなんだなと伝わってきました。LEDの色選びもホタルに近くて良かったです。プロペラの部分、音の部分、光の部分と、少しずつ長い時間をかけて丁寧につくったところが伺えました。
はんだづけ部門 最優秀グランプリ「ひろびろライト」
【作者のアイデア】
オンオフにくわえて、明るさも調整できるライト。ライトは暗いところを明るくしてくれるけどせまい空間しか明るくできず、もっと広い空間を明るくできないかと考えた。
【伊藤尚未審査員】
ユニバーサル基板を使ってきれいに半田付けしている技巧的な部分と、光の明るさや向きを調整できるという機能的な部分について、いろいろな面から見て評価が高い作品でした。
【福岡宗明審査員】
電気の基本である抵抗に注目し、光の強さを可変抵抗を使って調整できるようにしたという点で、しっかり電気を理解しようとした姿勢が伺えました。
ブレッドボード部門伊藤尚未賞「お風呂がわきました」
【作者のアイデア】
お風呂のお湯が自動で止まらなくて、お湯を入れるときに何度も見に行かないといけなくて面倒くさいから。
【伊藤尚未審査員】
回路的にはシンプルですが、ものづくりの工夫がたくさんあり、特にスイッチのところがおもしろい。映像の作り方も、実際のお風呂のシーンが想像できてよかったです。
ブレッドボード部門福岡宗明賞「どきどき爆弾ゲーム」
【作者のアイデア】
ドキドキするゲームを作ってみたかったから、「順番にボタンを押していきランプが光ってしまうと爆発して負け」というゲームを作りました。
【福岡宗明審査員】
穴の位置が決まっていて、抜いたり指したりが繰り返しできるという、ブレッドボードの良さを最大限いかした作品。シンプルで完成度が高く、だからこそ何度も繰り返し遊べるというのが、おもちゃとして素晴らしいです。
はんだづけ部門伊藤尚未賞「卓球練習くん」
【作者のアイデア】
卓球の練習が自主的にできたらいいなと思って、6つの電球の光を卓球のボールの動きに見たてて作りました。
【伊藤尚未審査員】
スポーツのトレーニングに応用できる作品であるのがおもしろい。音楽でいうメトロノームのように、卓球の球を打つリズム感を養うことに使えるかもしれませんね。スピードを変える機能も追加できそう。
受賞したみなさんおめでとうございます!
次回の開催情報は、「小学生探究グランプリ」のサイトをチェックしましょう。