わたしたちのカラダからは、いろいろなものが出てきます。
におい、おなら、げっぷ、せき、しゃっくり、あくび、くしゃみ、ねごと、はぎしり、ため息、体臭、耳鳴り、熱などなど。
一見ムダのように見えるが、人が生きる上で、実はとても重要な役割を持っているものも多いのです。
それらはなんのために出てくるのか、どんな役割があるのか、「世界一受けたい授業」でもおなじみ、免疫学者の藤田紘一郎先生が案内人となり、ユニークなイラストを用いて解説します。
じつは、「カラダから出る(汚い)もの」を嫌って、「消したり」「ないことにしたり」することが、健康を害することもあります。
「カラダから出るもの」に愛着を持つことで、自分のカラダをよく知り、健康になろう!
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監修者より、みなさんへ
コンビニやスーパーでは、からだのにおいをけすスプレーなど、からだから出る「カタチのない」ものの存在をけそうとするものであふれかえっています。とくに最近は、おやじ臭をけすスプレーが大人気です。オジサンがまわりにきらわれたくないと、わきの下などに、ふきかけています。
でも、この本で紹介したように、おやじ臭(加齢臭)は、中高年になれば、だれもが出てくるにおいなのです。むかしは「落ちつくにおい」と感じる人も多くいました。もっといえば、女性も中高年になれば、加齢臭は出てきます。
おやじ臭は、人間が成長していることを示す大切なにおいだと、私は思います。おならもげっぷも、せきもくしゃみも、お腹がグーとなるのも、人間だからです。もし出なくなったら、健康をそこなってしまうこともあるのです。
もちろん、しっかり歯みがきをして、くさい息が出ないようにすることは大切です。でも、からだから出るものを、すべてワルモノあつかいしないでください。出るものは、もとは自分のからだの一部であったものです。
いわば、みんなの“分身” です。
この本をきっかけに、「からだから出るもの」に対して、あいちゃくをもって接してくれたら、私はとてもうれしいです。
――藤田紘一郎(東京医科歯科大学名誉教授)
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じつは愛すべき、カラダから出るものの世界へようこそ!
「カタチのある」もの、「カタチのない」もの、同時刊行!
★左ページには特徴を表したイラストと、出る場所や成分などのデータを記載。重要度とキタナイ度を5段階評価しています。
☆右ページでは、「なぜ出るの?」「どうやって出来るの?」を科学的に、ていねいに解説。易しい図解が理解を助けます。
- ページ数
- 96ページ
- 価格
- 1,760円(税込)
- ISBN
- 978-4-416-52033-1
目次
はじめに
この本の読み方
目次
からだのつくり
ワキガ王
くさい息カモーン
コラム 口臭のなかま
白い息ンサマ
あたまくっさ
足のにおいぬ
おやじ臭プーン
フェロモンレディ
正座ビリビリロック
火事場のばか力ドン
おならコッキーナ
コラム おならのなかま
ドキドキこころん
声のうた姫
コラム 声のなかま
げっぷ坊主
せきごっほマン
腰のピキックス
しゃっくりヒックりん
くしゃみジジイ
いびきング
あくびうおうお
ねごとっつぁん
ためいきはぁ〜
ギシギシ歯ぎしりん
カクカクカックン
舌打ちベロン
首ポキッおばけ
ひじジーンだるま
耳のゴォーらちゃん
ラッパーお腹グー
コラム お腹グーのなかま
気配地蔵
耳ツーンプレーン
かき氷キーン
ブルブル雪男
発熱ロボー
ねむりのビクッンセス
貧乏ゆすりウッド
オーラジャクソン
好きなキャラクターをさがそう!
監修者より、みなさんへ