【7月のミッション】みんなの投稿&先生のコメントを発表!《科学ミッションカレンダー2024》

●みんなの投稿&先生からのコメントを見てみよう!

 今回もたくさんの投稿をありがとうございます! 小鷹研理先生に審査していただいて、選んでいただいたからだの錯覚のイメージスケッチについてコメントをいただきました! みなさんの力作をぜひご覧ください!

★大久保 光さん(小6)

●小鷹先生からのコメント

 錯覚している時の身体の形の違いが、わかりやすい描写とコメントで的確に伝わりました。すばらしいですね。左手を上にした時に、「手がちぎれた」ように感じられたのは、空想の中の左手が伸びが限界まできて、変形に耐えられなくなってしまったからだと思います。空想にも限界があるというのが面白いですね。

★渡辺 文さん(小3)

●小鷹先生からのコメント

 どちらの手で叩いているかで、錯覚の感じ方が変わるのが面白いですね。スケッチでは、左手が下方向に伸びてつながっているように見えます。僕は、左手が上の場合、下側にある右手が腕に伸びてつながることが多いようです。

★二瓶 圭之助さん(小5)

●小鷹先生からのコメント

 試してみてくれてありがとう。
 この錯覚を感じるかどうかを、ぜひ家族や友達にも試してみてください。自分が多数派なのか少数派なのかを調べてみても面白いですよ。

★ 岩切 咲綾さん(小4)

●小鷹先生より

 スケッチを見ると、下の手は移動せずに上の手だけが瞬間に移動しているような感じですね。面白い!

★小川 稜仁さん(小6)

●小鷹先生より

 錯覚を感じられると楽しいですよね。他のおすすめは、「薬指のクーデター」で、簡単に指が伸びるように感じる錯覚です。ぜひ試してみてください。

★小川 蒼生さん(小5)

●小鷹先生より

 左右の違いを感じられたのは素晴らしいです。試す日によって、身体の形は変わるので、ぜひ定期的にトライしてみてください。

★計良 大介さん(小4)

●小鷹先生より

「二人同時に叩かないとすりかわらない→タイミングが同じだと脳がこんがらがる?」その通りです。叩くタイミングによる感じ方の違いによく気が付きましたね!

●「からだの錯覚」について小鷹先生に質問!

Q 大人よりも子供の方がからだの錯覚を感じやすかったりしますか?

 子供よりも大人の方が錯覚を感じにくいのはその通りです。実際、ある研究では、12歳以下では錯覚しやすいという報告があります。理由は十分にわかっていませんが、僕の仮説では、発達の過程で、大人が身体として受け入れられる範囲や条件が狭まっていくことが関係していると思います。

 5年後、10年後に、自分の感度がどう変わっていくのかを追跡してくのも面白そうですね。

Q なぜ錯覚を感じたり、感じなかったりすることが起こるのですか?

 脳にはゆらぎがあって、同じ人でも時と条件が違えば微妙に状態(神経同士のつながりやすさ)が変わります。ひどく湿気のある日だったり、乾燥していても風が強い場所だと、いくら頑張ってもマッチの火がつかないように、比較的錯覚を感じやすい人でも、たまに「あれ、今日は感じにくいな」ということがあります(僕もあります)。具体的には、どのような要因が深く関わっているかはまだよくわかっていないので、これからの研究でわかるといいですね。

Q 小鷹先生は他の錯覚でおすすめのものはありますか?

「薬指のクーデター」は、自分の指と相手の指を同時にぐりぐりするだけで、すぐに指が伸びることを体感できます。

 あとは、二人一組で行う「蟹の錯覚」は、自分の手の相手の手の区別がつかなくなって、とても変な気持ちになります。

 どちらも映像をみればやり方はすぐにわかります。また、『子供の科学2023年9月号』の特集「だまされる体」でもやりかたを紹介しています。ぜひトライしてみてください。

 ミッションカレンダー2024はまだまだ続きます。10月のミッションは「プログラミングでアート作品をつくろう!」だ。Scratchによるプログラミングで面白い作品づくりにチャレンジしてみよう!

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