●みんなの投稿&先生のコメントを見てみよう!
※( )内の学年は応募時のものです。
★三ツ橋巧眞さん(小5)
「キュウリの砂糖漬け」の実験はなぜ砂糖を使おうと思ったのですか? 塩でもしわしわになると思うのですが、砂糖の方がより変化が大きいのでしょうか?
●山村先生より
そのとおり!…良いところに気がつきました。確かに塩でもしわしわになるけど、それだとキュウリのお漬物(塩もみという料理)になっちゃうので、試さなくても結果が予測できるかも…と考え、砂糖を使うことにしたんだ。砂糖でも塩でも、(砂糖や塩が)薄いほうから濃いほうへと水分は移動する。つまり物質の違いではなく濃さがこの実験のポイントなんだね。
★渡辺史鳥さん(小4)
「コーラが水に!?」 の実験がうまくいきませんでした。なぜでしょうか?
●山村先生より
原因はいろいろ考えられるけど、まず、うがい薬に「ヨウ素」が含まれているか、レモン汁に「ビタミンC」が含まれているかを、成分表示で確認しよう。これらが含まれていないうがい薬やレモン汁もあるからだ(特にレモン汁は要チェック)。また、うがい薬をもう少し薄くするとか、レモン汁を少し多めにするなど、分量の配分を変えてみてはどうかな? がんばって再チャレンジしてみてね。
★神前宏明さん(小2)
「踊るセロハン」が、色を変えてもうまくできませんでした。コツを教えてください。
●山村先生より
兄弟での熱心な取り組み、ありがとう! 「踊るセロハン」でセロハンがくねくねするのは、色ではなくセロハンという材料の性質によるもの。だからセロハンならどんな色でもくねくねするよ。アルミホイルやプラスチック、ビニールなどとの違いを考えてみよう。ちなみに、ガーゼのかわりに黄色っぽい布を使って赤茶色のセロハンをたくさん置くと、お好み焼きにかつお節をかけたようになる(笑)。料理にかけたかつお節がくねくねするのも、セロハンと同じしくみなんだよ〜。
★中山 聡さん(小6)
大変だけど楽しかったです。先生はどんなときに実験を思いつきますか?
●山村先生より
新しい実験を思いつくタイミングでいちばん多いのは、別の実験をしているとき。材料などの条件を変えたり、同じ道具でまったく別の原理の実験を試したくなったり…という感じ。すぐに試しはじめて元の実験を忘れちゃうこともあるよ。あと、歴史上の科学者のことを調べているときに、この実験は別の道具で試せるかも…などと思いつくことも。さらに、ご飯を食べているときにとつぜん実験がしたくなることも多い。お行儀が悪いってしかられちゃうけどね。
★冨岡春暉さん(小5)
実験がうまくいかないときはどうしたらよいでしょうか。
●山村先生より
まず最初に試すのは、1回やったのと同じ内容や同じ手順でもう1〜2回やること。自分がミスしていないかを確認するんだ。で、自分のミスでなければ材料などの条件や方法に問題があることがわかるから、材料や分量を変えたり方法を工夫する。このとき大切なのは、何もかもいっぺんに変えないこと。1ヶ所を変えて試し、だめなら別の1ヶ所を変えて試す…を繰り返す。いっぺんにあれこれ変えると何が理由かがわかんなくなっちゃうためだ。なお、常に「うまくいかないのはなぜか」を考えて、ていねいに根気よく取り組むことも大切。うまくいかなくてもそれは失敗ではなく、「こうこうこういう条件ではできない」がわかったという大成功なんだよ。
★美馬颯太さん(小5)
8割くらいは微調整が必要な実験だったように思います。実験は細かいところも守らなければ成功しないことを知りました。
●山村先生より
実験は材料や道具などの条件が変わると、結果も変ってくる。だから狙ったとおりの結果を得るには、微調整は必ず必要だね。気づいてくれて嬉しいです。そして原理(実験のしくみ)がわかってくると、何をどのように使うとどんな微調整が必要か…もわかるようになるんだ。実験の狙いは成功不成功ではなくて、この「しくみを理解すること」。だからいろいろ微調整して試し、うまくいかなくてもなぜそうなったかを考えることができれば、その実験は成功だと思うよ。
……いかがでしたか?
みなさん、たくさん報告してくれてありがとう!
ミッションカレンダーはまだまだ続きます!
途中からでも参加できるものなので、興味がわいた人はぜひ今月のミッションからトライして、編集部に報告してくださいね。