【10月のミッション】プログラミングでアート作品をつくろう!

 子供の科学2024年1月号別冊付録「科学ミッションカレンダー」10月のミッションページ。今月はプログラミングでアート作品ををつくるミッションだ!

 今回のミッションでは、Scratchのサンプルプログラムを公開するので、それを参考にしてチャレンジしてみよう。サンプルプログラムをリミックスしてもいいし、参考にして1からプログラムをつくってもいいよ。これぞ!という作品を投稿してね!

1. サンプルプログラムを見てみよう

 このミッションではScratchによるアート作品をみんなにつくってもらいたい。そのつくり方は自由だけど、次のことを守るとプログラミングでつくるアートらしくなるぞ。

  1. 使う形はシンプルに(円や四角、線などがおすすめ)
  2. クローンをうまく使う(元がベクター素材だと拡大してもキレイ)
  3. まずは言葉で考えてみる(想像以上のものになったりする)

 これらを意識しつつ、4つの切り口でサンプルプログラムを用意したよ。まずはプログラムを見てみよう。中を見るとコメントも入れてあるので、どんなブロックの組み合わせで表現をしているのかがわかるぞ。「子供の科学ミッションカレンダー10月のサンプル」というスタジオにまとめたので実際に動かしながら見てみよう。

(1) 配置・位置

 動きのブロックを使って、動かしながらクローンをしてみるぞ。元のスプライトは「隠す」ブロックで隠して、「クローンされたとき」に「表示する」ブロックをつなげるとクローンだけでつくれて数えやすくなるぞ。

[1-a]一列に並べる
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image001.png
この作品は「円を5個並べる」と考えてからつくってみたぞ。

(2) 色・大きさ

 見ためのブロックを使って色や大きさを変えてみよう。色にも、明るさ(暗さ)や透明度も面白い表現になるぞ。

[2-a]円をならべてだんだん暗くする
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image007.png
円を並べてこの作品は「円を5個並べて色をだんだん暗くする」と考えてからつくってみたぞ。

(3) 計算・ランダム

 プログラミングでアートをつくる場合に、一番強力なのが計算だ。なぜならコンピュータは計算機だからね。計算で規則性を利用したり、乱数を使うと不規則に並んで(しかも実行するたびに変わるね)表現力が増すので試してみよう。

[3-a]円を一列にならべて直径をx座標の絶対値にする
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image013.png
この作品は「円を並べて、大きさをx座標によって変化させる」と考えてからつくってみたぞ。

(4)動き・アニメーション

 クローンを使って表現すると、それぞれのクローンを動かすこともできる。そうなると奇妙なアニメーションが出来上がるぞ。

[4-a]直線を一列に並べて一本ずつ回転させる
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image019.png
この作品は「直線を1列に並べて1本ずつ回転させる」と考えてからつくってみたぞ。

 これらの作品は、「子供の科学ミッションカレンダー10月のサンプル」スタジオからも見ることができるぞ。Scratchで共有して投稿してくれた場合は、「子供の科学10月のミッションカレンダー応募作品」スタジオに追加していくのでいろんな作品を見ながらアイディアを膨らませてみてほしい。

2. サンプルプログラムを改造しよう

 まずはサンプルプログラムを改造するところから始めるとチャレンジしやすい。

 自分のつくりたいイメージに近いプログラムを選んでも、用意されているプログラムを全部改造してみてもいいよ。

 Scratchのアカウントを持っているなら、「リミックス」ボタンをクリックすると、自分のプロジェクトで改造、保存ができる。

リミックスボタン

 Scratchのアカウントを持っていなくても改造はできるけど、改造したプログラムを保存したい場合は、「ファイル」メニューの「コンピューターに保存する」でパソコンに保存しよう。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: ファイル保存.png

3. 応募する作品をつくろう

 応募する作品は、サンプルプログラムをリミックスしたものでも、1から自分でつくったものでも、どちらでも大丈夫だ。
 例えば、Scratchのサイトでは10月恒例のScratchtoberも開催中(https://scratch.mit.edu/studios/35769512/ )だぞ。これは2週間で毎日14個のお題が出されていて、毎日スタジオに投稿するイベントだ。こうしたサンプル以外のScratchのプログラムや、本なども参考にして、作品をつくりあげよう!

 応募作品は1人何作品応募しても大丈夫なので、ぜひ作品を作りながらいろいろ考えて、進化していく様子も見せてほしい!

4. つくった作品を編集部に投稿、報酬を手に入れよう

 これぞ! という作品ができたら、編集部に投稿しよう。その場合、Scratchのアカウントを持っているかどうかで応募方法が少し変わる。

●Scratchのアカウントを持っている

 応募するScratchのプロジェクトを共有して、そのプログラムのURLを投稿してください。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: リミックス共有.png
「共有する」ボタンを押すと、プロジェクトが共有される

 ミッションの締め切り前でも、倉本先生(qramo)からコメントがもらえるかも?! 

●Scratchのアカウントを持っていない

 応募するScratchのプログラムファイルを投稿してください。その際にコカネットのフォームからは.sb3ファイルが遅れないので、ZIPファイルに圧縮をしたうえで、フォームからアップロードしてください。

ファイルの圧縮のやり方
・Windows
 圧縮したいファイルを右クリックして、表示されたポップアップメニューで、「圧縮先...」から「ZIPファイル」を選択する。
・macOS
 圧縮したいファイルを右クリックして、「”ファイル名”を圧縮」を選択する。

●応募の際のお名前について

 今回のミッションについては、Scratchの公式サイトで作品が共有されることもあるため、応募してくださった方のScratchのアカウント名など、ハンドルネームで発表を行います。Scratchのアカウントを持っていない方も、応募の際にハンドルネームをご記入ください。

 投稿してくれた人の中から、抽選で倉本先生のおすすめの書籍『たのしいクリエイティブコーディング Processingで学ぶコード×アート入門』(ユ・ジャン、マティアス・ファンク 著、杉本達應 翻訳 ビー・エヌ・エヌ)をプレゼント! 

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: クリエイティブコーディング.jpg
「Processing」というプログラミング環境を使って、アート作品をつくる手法を解説している。表紙のビジュアルもプログラミングによる作品だ。今回のミッションからステップアップしたい人にはおすすめ!

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