子供の科学2023年1月号別冊付録「科学ミッションカレンダー」3月のミッションページ。兵頭先生からみんなに送られたミッションは、「惑星探査の夢を本気で考えよう」。惑星探査ってどういうことだろう? ちょっと大がかりで難しそう? ……そんな心配は無用。宇宙のことに詳しくなくても、自由に考えてみれば大丈夫!と、兵頭先生がミッション達成までの道すじを教えてくれたよ!
1.「惑星探査の夢」を考える手順
行きたい惑星を決める
太陽のまわりには、8つの惑星があります。私たちが住んでいる「地球」も太陽系惑星のうちの1つ。他には、「水星」「金星」「火星」「木星」「土星」「天王星」「海王星」があります。今回のミッションは、これらの惑星のうち、行ってみたい星を決めるところからスタートしましょう!
行ってみたい惑星を決めるためには、それぞれどんな特徴があるかを知っておく必要があります。例えば土星の場合、きれいな環を持つことが知られています。木星と同じくガスでできた星で、その直径は地球の約9倍。それに対し、密度は約8分の1しかなく、大きなプールに浮かべるとぷかぷかと浮いてしまうといわれています。こんな風にして、太陽系惑星のそれぞれの特徴を図鑑や本、インターネットで調べてみてください。
もし、上記の太陽系惑星8つではなく、冥王星や小惑星、彗星などに興味があるならそういった星にするのでもOK。「行ってみたい!」と思う気持ちを優先して選んでくださいね。
何をしたいかを考える
行ってみたい星を決めたら、次は「そこで何をしたいか?」を考えます。以下の例も参考にして、何をしたいか考えてみてください。
【惑星でこんなことがしてみたい!】
・水を見つけたい
・生命を探したい
・植物を育てたい
・サンプルを持ち帰りたい
・住んでみたい、人が住めるようにしたい
・家を建てたい
・土星のリングが何からできているか調べたい
・木星のガスを調べたい
このとき、大事なのは難しく考えすぎずにやってみたいことを自由に考えること。「家を建てるなんて難しそう…」とあきらめる必要はありません。できるかどうかは後で考えればいいので、ちょっとあり得ないことでも問題なし! ここは楽しい気持ちで取り組んでみましょう。
目的を果たすためには何が必要?
やってみたいことを考えたら、次は「そのためには何が必要か?」「どうやればそれができるか?」を具体的に考えます。これも以下に例を挙げてみました。
【目的達成のための手がかり】
・ロボット(探査機)を送るか人(宇宙飛行士)が行くか?
・特殊な道具(ドリルやカプセル)は必要か?
・ 特殊な乗り物(車、 潜水艇、 ドローン)が必要か?
・ロケットはどれくらいの大きさが必要か?
・ 着陸のためにパラシュートはつける?
・行き先は暑いのか? 寒いのか?
・ 宇宙服はどうすればいいのか?
・ 空気はどうか? 酸素があるか?
・ 穴を掘らないといけないか? 海に潜るのか?
兵頭龍樹先生のミッションシートの書き方解説動画
3月11日に開催されたオンライン講座で兵頭龍樹先生がミッションシートについて解説した約6分の動画を視聴できますので、ぜひ参考にしてみてください!
2.考えがまとまったら
みなさんが記録しやすいように「惑星探査ミッションシート」を用意しているので、このシートをダウンロードして4コマ漫画の要領でキミの考えた夢を描いてみてください。「絵を描くのが苦手!」という人は、言葉で説明したり、写真を貼ったりする方法でもOKです。
※ミッションシートのダウンロードにはコカネット無料会員登録が必要です。
3.ミッション報告をして、図鑑を手に入れよう
ミッションシートに記入ができたら、編集部に報告をしましょう。ミッションを報告してくれた人の中から抽選で、太陽系の図鑑をプレゼントします!
この図鑑は、私たちが住んでいる地球が属する太陽系のすべてを紹介するものです。中心にある太陽から、最も外側の「オールトの雲」まで詳細に解説。NASAや各国の宇宙機関などから提供された400点以上の写真は、珍しい画像も含まれているので、これまで想像していた太陽系とは違った表情が見られるかもしれません。
また、報告されたシートは兵頭先生が確認し、おもしろいものを本誌2023年7月号で紹介する予定。兵頭先生にシートを見てもらいたい&太陽系の図鑑がほしい人は、2023年4月20日(月)までにご報告を! たくさんのご応募をお待ちしています!
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