子供の科学2023年1月号別冊付録「科学ミッションカレンダー」1月のミッションは「家の近くで冬鳥を探そう」。この報告が編集部にたくさん寄せられました! 子供の科学2023年5月号でも少し紹介していますが、ここでも見ごたえのあるものをいくつか紹介します。高木先生からのコメントもチェックしてね!
※掲載の学年は応募時のものです。
●わからない鳥も細かくメモ!
八田丈太郎八田丈太郎さん(小6)
●高木先生より
・頑張ってたくさん観察できましたね。わからない鳥の絵を描いて、鳴き声の特徴も書き込んでいます。とても重要なことです。この調子で継続できるといいですね。
●鳴き声も書き込んだ
太多和優花さん(中1)
●先生への質問
・高木先生にとってのお気に入りの観察場所はどこですか?
●高木先生より
・私は、北海道大学の中の樹林地がお気に入りです。一年を通すととてもたくさんの種類が観察できます。北大以外では、南大東島、沖縄やんばる、北海道根室地方などが好きです。
●公園の池でたくさん見つけた
種田真琴さん(小4)
●先生への質問
・日本の野鳥は全部で何種類いるの?
・水鳥はなぜあまり逃げたり、高く飛んだりしないの?
●高木先生より
・日本には約600種が生息しています。
・上手に驚かさないように近づくことができたから、あまり逃げたりしなかったのだと思います。驚かすと突然飛び上がって高く逃げていってしまうこともあります。
●白鳥とカモの工作もつくった!
天野航希さん(小2)
●先生への質問
・どうして、鳥は生まれて初めてでも、飛んで来られるのですか。道がわかるのですか?
●高木先生より
・ハクチョウなどは、お父さんとお母さんが北から南に飛ぶ道すじを教えます。他の鳥では、夜の星の位置を目印にすることで道がわかります。地球の中にある磁石を使って道がわかる鳥もいます。
・鳥の観察は科学研究の一歩ですが、鳥から美術に進む人も何人も知っています。きっかけになったとすれば素晴らしいですね。
●いろいろな種類の鳥が見つかった!
神前朋生さん(小3)
●先生への質問
・水鳥が水面でバランスを取って浮いていられるのはなぜですか?
●高木先生より
・私たちも少し不安定な場所でも体でうまくバランスが取れます。同じように水鳥も無意識のうちに首や翼を微妙に動かすことでバランスが取れるのだろうと思います。また、カモは水に浮かぶとき、足が水の中にあります。足を前後させることや、足についている水掻きで進んだり、止まったりする動きでもバランスを取ることができると思います。
●わからない鳥がいました
田留長門さん(小6)
●先生への質問
・どうしても同定できなかった冬鳥がいました。教えてください。
●高木先生より
・体が全部黒く、薄ピンクくちばしで、オデコが白い鳥ですね。オオバンです。カモではないですが、水に浮かんでいますね。よく陸に上がって餌をとるので、そのときに足を観察してみてください。おもしろい形をしていると思いますよ。
●地面をつつく鳥もいたよ
菊川直太朗さん(小5)
●先生への質問
・どんな鳥でもさえずりと地鳴きを使い分けるのでしょうか?
●高木先生より
・さえずりは、結婚をするときにオスがメスにプロポーズしたり、子育てのためのなわばりをつくるときに、メスが「ここは私の場所だから入って来ないで」と周りのオスに伝える役割があります。地鳴きは、どちらかというと群れで子育てをしない冬の時期に、「私と、周りの仲間の鳥はここにいるよ」と伝えるときに使います。さえずりと地鳴きは意味が違うので、多くの種が使い分けをします。
……いかがでしたか?
みんなとても丁寧に報告してくれてありがとう!
ミッションカレンダーはまだまだ続きます!
途中からでも参加できるものなので、興味がわいた人はぜひ今月のミッションからトライして、編集部に報告してくださいね。