【1月のミッション】家の近くで冬鳥を探そう《科学ミッションカレンダー2023》

赤い果実を食べるツグミ(撮影/高木昌興)

 子供の科学2023年1月号別冊付録「科学ミッションカレンダー」1月のミッションページ。高木先生からみんなに送られたミッションは、「家の近くで冬鳥を探そう」だったね。いざ近所へ調査!……と、その前に、冬鳥に出会うコツを先生が教えてくれたぞ。以下の解説を読んでから出発しよう。

1.冬鳥を探す手順

 みなさんの家のまわりには、スズメやハシブトガラス、ハシボソガラスが1年中生活していると思います。冬になると、あまり見慣れない鳥たちに出会う機会が増えてきます。家の近くに池や湖がある人は、小さいコガモ(冬鳥の写真はカレンダーでチェックしよう!)、額のあたりがクリーム色で全体に茶色のヒドリガモが観察できると思います。オオハクチョウやコハクチョウ、マガンを観察できる人もいるでしょう。海辺が近い人は、白っぽい大きなカモメが増えてきているのではないでしょうか。それはセグロカモメだと思います。

 近くに水辺がない人は、公園に行ってみましょう。樹の
こずえ
近くにはツグミがとまっていると思います。赤い果実類はツグミの好物ですから、果実類を先に探すのも手かもしれません。住宅街の電線には、ジョウビタキを見つけることができるでしょう。他にもたくさんの種の冬鳥が、みなさんの自宅の近くに引っ越してきます。

2.冬鳥をみつけたら

 記録をつけることは重要です。野外で使うメモ帳は、フィールドノートと呼ばれます。フィールドノートに、観察した日付、時間、場所をきちんと記録し、見た種の名前をノートに記録しておきます。

 今回は、みなさんが記録しやすいように「冬鳥調査ミッションシート」を用意しているので、まずはこのシートをダウンロードして「自宅周辺マップ」を描いてみてください。最初に自宅を描いて、自宅を中心に水辺、公園、林などの場所を描き込みます。そのうえで、このシートを持って調査に出かけてください。

※ミッションシートのダウンロードにはコカネット無料会員登録が必要です。

 冬鳥の写真はカレンダーに載っているので、よく見て覚えておくといいですね。他にも、図鑑や図書館で調べて冬鳥の外見をインプットしておくと、見つけやすくなるはずです。

 冬鳥を見つけたら、「自宅周辺マップ」に番号を書き込み、詳細は「見つけた冬鳥」の欄に記入します。

 「調査メモ」には、見かけたことがないなぁ? 何の種かわからないなぁと思う鳥の絵を描いておくとよいと思います。後で図鑑を開いて絵合わせをしてみましょう。図鑑の絵や写真を何度も見ていると、どんどん何の種か、わかるようになってきます。絵を描くのが苦手だったり、時間がなかったりする場合は、写真を撮るのもおすすめです。

 このミッションを1年間続けることができれば、たくさんの鳥の名前がわかるようになって、自宅の周りだけではななく、日本のさまざまな場所の鳥を見分けることができるようになりますよ。

 冬鳥が北に旅立ったあと、日本に一年中生活している留鳥、春に繁殖のために日本に渡ってくる夏鳥、春と秋に日本に立ち寄る旅鳥についても注意して観察を続けるようにしてください。

3.ミッション報告をして、図鑑を手に入れよう

 ミッションシートに記入ができたら、編集部に報告をしよう。ミッションを報告してくれた人の中から抽選で、鳥の図鑑をプレゼントするよ!

 この図鑑は、自然界の鳥を捉えた美しい写真が約130点も掲載されています。種の説明はもちろん、鳥の表情やしぐさが何を意味しているのかも載っているので、「もっと鳥について知りたい!」と思った人にはぴったりの内容。とにかく写真が美しいので、家族みんなでパラパラとめくって楽しむのもおすすめです。

 また、報告されたシートは高木先生が確認し、おもしろいものを本誌2023年5月号で紹介する予定。高木先生にシートを見てもらいたい&鳥の図鑑がほしい人は、2023年2月20日(月)までにご報告を! たくさんのご応募をお待ちしています!

『世界で一番美しい鳥図鑑』【編著】すずき莉萌 誠文堂新光社

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