この連載
は、いつもはmicro:bitを使った「探検
ウォッチ」の機能
をプログラミングでつくっている。そのときに使うmicro:bitのプログラミング開発環境
「MakeCode(メイクコード) for micro:bit」 が2020年6月12日にアップデートされたぞ。大きく変わった機能もあるので、今回はどこが変わったのか紹介
しよう!
1 MakeCodeのバージョンアップによる新機能
MakeCodeがバージョンアップして、新しく何ができるようになったのかを、主な機能は次のようになるよ。
1 オリジナルのメロディがつくれるようになった。
2 Python(パイソン)でコードが書けるようになった。
3 新しいプロジェクトを作成
するときに、名前を決めたり、コードが決められるようになった。
4 通信機能
を使ったプログラムなど、2台のmicro:bitを使う場合、2つ同時
にプログラミングやシミュレーションができるようになった。
5 シミュレーターにあるアイコンで、デバッグモードにかんたんに切り替えられ、デバッグ(プログラムの修正
)がやりやすくなった。
6 関数
の「戻
り値」が使えるようになった(関数を終了するときに、関数を呼び出した元にデータを返すことができる)。
7 イベントやループのブロックがたためるようになった。
8 USBでmicro:bitに接続
したときに、プログラムの書き込みはボタンをクリックするだけでできるようになった。
9 埋
め込みブロックを入れる場所がわかりやすくなった。
10 GitHub(ギットハブ。世界中の人が、自分のつくったプログラムなどを保存、公開できるウェブサービス)と連携
できるようになった
11 共有
するときに、facebook(フェイスブック)やTwitter(ツイッター)などのSNSに埋め込めるコードや、QRコードが書き出せるようになった。
12 コードの画面
キャプチャーがかんたんに撮
れるようになった。
今回は、その中でもすぐ使ってみたい新機能を紹介するよ。
2 メロディがつくれるようになった
micro:bitで音楽を鳴
らすことはできたけど、これまでは決まったメロディしかできなかった。バージョンアップして、「音楽」カテゴリーに「メロディ」のブロックが新しくできた。このブロックはオリジナルのメロディをつくることができるんだ。
このブロックの音符
マークの欄
をクリックする。
表示される「エディター」のドットをクリックして音を決めると、メロディをつくることができるぞ。
3 Pythonでコードが書けるようになった
MakeCodeでコードを書く場合、これまではブロックとJavaScript(ジャバスクリプト)しか使えなかった。バージョンアップして、Pythonでコードが書けるようになった。タイピング練習
も兼
ねて、テキストプログラミングを体験
してみたり、ステップアップのためにPythonにチャレンジしてみるのもいいね。
プロジェクトエディターの画面上部にある、言語切り替えのスイッチをクリックするとJavaScript、Pythonから選ぶことができる。
Pythonを選択すると、Pythonのエディターが表示されるぞ。
4 埋め込みブロックを入れる場所がわかりやすくなった
MakeCodeで埋め込みブロック(だ円形のブロック)を穴の部分に入れるとき、うまくいかなくて苦労
したことはないかな。バージョンアップして、図のようなガイドが表示されるようになった。埋め込みブロックをマウスのドラッグで移動させて、図のようなガイドが表示されたときにドロップしたら失敗しないぞ。
今回は新機能のうちでも3つしか紹介していないけど、今後、探検ウォッチの機能をつくっていくときには、MakeCodeの新機能もどんどん使っていくよ。もし「この機能を使ってみたい!」という希望があれば、KoKa編集部までリクエストしてね!
micro:bit教育財団も、MakeCodeの新しい機能についてウェブサイトの「micro:bit Help & Support」で紹介している。英語だけど、チュートリアルの動画もあるので、見てみると参考になるよ。
さあ、新しいMakeCodeで一緒に探検ウォッチをプログラミングしていこう!
(文/倉本大資)