レシピその11
動きタグで操作するMESHカー
協力/ソニー株式会社 文・構成/塩野祐樹 イラスト/有留ハルカ
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モーターやセンサーをつなぎ、工作の幅を広げてくれるGPIOタグ。今月は、さらに機能を拡張できる拡張ボードを接続してみよう! 使うのは、小型のDCモーターを1つコントロールできるモータドライバだ。MESHを使えば、無線でコントロールできるMESHカーが簡単につくれるゾ!
使用するもの
●動きタグ…1個
●GPIOタグ…1個
●MESH GPIOタグ用モータドライバ…1個
●タミヤ 4輪駆動車工作基本セット…1セット
●リード線…2本
●単3形乾電池…2本
●精密ドライバー(マイナス)…1本
つくり方
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4輪駆動車工作基本セット(タミヤ 楽しい工作シリーズNO.113)タイヤやギヤボックス、モーターなどがセットになった工作セット。大きなタイヤとサスペンションで、凸凹のある路面もぐんぐん進むゾ!
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1MESHカーの組みたて
「タミヤ 4輪駆動車工作基本セット」を、説明書の通りに組み立てる。ただし、モーターの制御はGPIOタグで行うので、スイッチの部分はGPIOタグで置き換える。そのため、説明書の「①逆転スイッチのくみたて」、「⑧モーターの配線」のモーターと逆転スイッチの配線は行わない。「⑩モーターのとりつけ」の電池ボックスは、左の説明に従って取り付けよう。
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2GPIOタグにモータドライバを接続する
「MESH GPIOタグ用モータドライバ」の緑色のパーツが、GPIOタグの模様がある面にくるように差し込む。
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3GPIOタグを取り付ける
電池ボックスに電池を入れて、その上にモータドライバを接続したGPIOタグを両面テープで貼り付ける。
モータドライバのねじ部分はとても小さいから、普通のマイナスドライバーは大きくて使えない。ここでは、直径2.0mmの精密ドライバー(マイナス)を使ったよ。
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4配線する
まず、モータドライバに、モーターの配線コードを接続する。モーターのコードを「OUT1」、「OUT2」に差し込み、精密ドライバー(マイナス)でねじ部分を回して固定しよう。次に、リード線をモータドライバに接続する。一方のリード線を「VM」、もう一方のリード線を「GND」に差し込み、先ほどと同じようにねじ部分を回して固定する。
最後に、電池ボックスに、リード線を接続する。+のリード線を電池ボックスの+に、-のリード線を-に接続しよう。
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5アプリを設定する
MESHアプリを開き、図のようにタグを配置しよう。
エンジンをかける(電源出力をオン・オフする)
●動きタグ1:「振られたら」を選択する。
●スイッチタグ:「順番に切替える」して、出力数を「2」にする。
●GPIOタグ1:「電源出力」を選択して、値を「オン」にする。
●GPIOタグ2:「電源出力」を選択して、値を「オフ」にする。前進する
●動きタグ2:「向きが変わったら」を選択して、向きを「表」にする。
●GPIOタグ3:「デジタル出力」を選択して、ピンを「DOUT3」、値を「Low」にする。
●GPIOタグ4:「PWM出力」を選択して、Duty比を「40」にする。後進する
●動きタグ3:「向きが変わったら」を選択して、向きを「裏」にする。
●GPIOタグ5:「デジタル出力」を選択して、ピンを「DOUT3」、値を「High」にする。停止する
●動きタグ4:「向きが変わったら」を選択して、向きを「上」にする。
●GPIOタグ6:「PWM出力」を選択して、Duty比を「0」にする。 動きタグを振るとGPIOの電源出力がONになり、エンジンがかかった状態になる。オンになっているかどうかは、モータドライバのLEDが光っているかどうかで確認できるよ。エンジンがかかった状態で動きタグを表向きにするとMESHカーが前進! 裏向きにすると後進、上向きにすると停止するよ。もう一度降ると、電源出力がOFFになる。
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