「楽しい」のスイッチはいつ入る?《ルイ殿》-コカデミア編集会議室より

 こんにちは。『子供の科学』編集部員のルイ殿です。主に『コカネット』や『コカデミア』の記事の制作を担当しています。頭の上に乗っているネズミは「チュー太郎」といいます。ルイ殿のよき相棒です。

 さてさて、2022年のゴールデンウィークが終わってしまいましたねぇ(この連休が終わると、しばらく祝日がないのよねぇ……)。みなさんはどんなふうに過ごしましたか? 久しぶりに遠出や旅行をしたという人も多いのでしょうか?

 私は、動物園に行ったり、買い物に行ったり、外出の解放感をちょっぴり味わいつつも、このゴールデンウィークで一番ハマっていたのは、近所の植物を同定すること!

 昨年の冬ぐらいから少しずつ始めた趣味なのですが、暖かくなっていろいろな花が咲き始めたこともあって、やりがい200%アップ中という感じ。初級者なので、「え、タンポポの同定ってこんなに難しいの?」「っていうか、こんなにいろいろな種類が混ざってんの!?」「あのオレンジのやつがヒナゲシなのね!」と、ごく普通の雑草の正体がわかるだけでテンションが上がります。

 ……とまあ、いかにも科学誌の編集に携わっている人間風に語っちゃいましたが、近所の草花を見て楽しいと思えるようになったのは本当にごくごく最近のこと。それまではむしろ、草花の名前は全然覚えられないし、漠然と花や草を見ても面白みがわからないという感じでした(身近な自然でハッスルできる人に対しては、羨ましいなぁと感じたりも)。

 そんな状況が一転したのは、コロナ禍で遠出できない状況になったこと、引っ越しをして都心を離れたこと、よいガイドブックに出会えたことなどいくつのきっかけによるものでした。ふっと「あ、ちょっと楽しいな、これ」と思える瞬間がきたのです。

 『子供の科学』を読む/読んでいたみなさんは、もうすでに好きなジャンル・興味のある事柄が決まっている人が多いかもしれません。中高生にもなれば、そこをもっと深くもっとマニアックに掘り下げて、専門的な知識を得たいと考えると思います。『コカデミア』はもしかすると、(悔しいけれど)そういう面では力及ばず……なところもあるかもしれません。

 ただ、掘り下げたいジャンルとは別に、日ごろから幅広い話題に目を向け、自分が面白いとなかなか思えないことについてもある程度触れておくと、ある日、「あれ? これつながるな」とか「ちょっとわかってきたかも……」という瞬間が訪れて、さらには将来の方向がちょっと変わることだってあるはず。“雑”誌がコアにある『子供の科学』-『コカデミア』をそういうふうに楽しんでもらってもいいんじゃないかなぁと思っています。

★現在、『コカデミア』で募集中のイベントは数学者の佐々田槇子先生による『好きをミライにつなげる講座』のトークライブです。数学は苦手かも……という人もよい機会ですから、参加してみてはいかがでしょう?



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