「ぼくの発明 きみの工夫」のコーナーに応募
してみたいけど、なかなかアイディアが思い浮
かばない、どうやってまとめればいいかわからない……そんなふうに思っている人も多いかもしれないね。ここでは、「子供の科学」2021年12月号で発表された「年間賞
」のアイディアに注目! 受賞
にいたった3人のアイディアを、実際
に送ってくれた図面とともに紹介
するよ。キミの発明の参考にしよう!
最優秀賞 「お手軽ジェットバス&打たせ湯」
2021年の最優秀賞
に輝
いたのは、岡安来人くん(小5)の作品だ。使い方によって、ジェットバスにも打たせ湯にもなるという画期的
なアイディア。ペットボトルや空気入れといった身近なものから発想
している点も素晴
らしいね。
岡安くんが送ってくれた、このアイディアの図面はこちら↓。必要
な情報
がわかりやすく、まとめられているね。このほか、実際に制作
した発明品をお風呂
に設置
してみた写真も送ってくれたよ。
ジェットバスも打たせ湯も、温泉
やスーパー銭湯
などで人気があるけど、それを家のお風呂でどう実現
させるか? このアイディアはそのひとつの答えを示
しているね。みんなも、「あれが家にあったらいいのにな」と思っているものが、ひとつやふたつあるんじゃない? まずはそこから発想していくのもおすすめだよ。
優秀賞 コロナウイルス飛沫防止フェイスガード
優秀賞に輝いたのは、小林寛和くん(小5)の作品「コロナウイルス飛沫防止
フェイスガード」だ。身近な材料から、いま多くの人にとって役立つものをつくりあげようとする姿勢
が素晴らしいね。
実際に小林くんが送ってくれた説明文
がこちら。写真で、実際に試作
した手順
をわかりやすくまとめてくれている。このほかにも、試着したときの写真も送ってくれたよ。
将来
の改良点
をまとめてくれた点も評価されたよ。発明の短所をきちんと理解
して、さらによくするために考えをめぐらせるのはとても大事なこと。発明を「カンペキ」にしようとすると、いつまでも発表できなくなってしまう。今はまだできていないことがあっても、それは全然悪
いことじゃないんだ。 まだ途中
だから……と思わず、ぜひ投稿
してみよう!
優秀賞 手が汚れない硬筆用カバー
2021年のもうひとつの優秀賞は、野口詩織さん(小6)の「手が汚
れない硬筆
用カバー」。硬筆の練習
で手が汚れてしまう、というのは多くの人に共通
する悩
み。具体的
な工夫もたくさん盛
り込
んだ発明を考え、この悩みの解決策
を示してくれたよ。
実際に野口さんが送ってくれた図面はこちら。ハガキという限
られたスペースに必要な情報がコンパクトにまとめられていてわかりやすい。イラストもとても見やすいね。
身近な小さな悩みを解決しようとする姿勢、それこそが発明を生み出す。生活の中のちょっとした問題は誰にでもあるもの。まずは、それを解決するにはどうしたらよいかを考えてみれば、発明のアイディアも浮かぶかも! まわりの人に、何か困
ってることはないか聞いてみるのもおすすめだよ。
今回は、2021年年間賞を見事獲得
した3人の発明をチェックしてみた。いずれも、身近な材料を使ってアイディアをまとめていたね。また、図面は、読んでくれる相手のことを考えて、わかりやすく書いてあることも3人に共通していた。みんなも、できそうなことから始めてみよう! さあ、レッツ発明だ!
(イラスト/坂木浩子)
※年齢は応募時のものです。