2022年・第2回「ぼくの発明 きみの工夫」審査会の選出作品発表!!②

「ぼくの発明 きみの工夫」2代目審査員長に就任した松野先生による、応募作品の第2回審査会が開催されたよ。①のに続けて、応募作品の講評を発表します! まだまだ力作がいっぱいだよ。

お待たせしました~♪ 行っくよ~

 それでは、今回の審査会で掲載作品として選ばれた作品を紹介していくよ。

 

連結消しゴム

●投稿者
とかとか(10歳)※年齢や学年は応募時
●タイトル
連結消しゴム
説明文
・消しゴムが小さくなって使えないけどもったいない、そういうときにオススメのものです。
・すぐにつけることができるので使いやすいです。
・文具なので、身近で買ってもらいやすいです。

 日ごろから文房具をよく使い、捨てるのをもったいないと感じているからこそ出てきた発明ですね。消しゴムは工夫を盛り込んだ商品がすでにたくさん出ていますが、まだまだ新しいアイデアがあることに驚かされます。実用的な作品でありながら、遊びの要素がちりばめられている点も素晴らしい! いろいろな模様や形、色があれば、コレクション性も高いですね。

 実際にどうやったら消しゴムを丈夫に連結することができるのかが今後の課題ですね。温めてくっつけるだけでなく何かを塗ってくっつけるとか、連結方法はいろいろ考えられそうです。消しゴムとしての使いやすさも大切にしながら、ぜひ試作品をつくってみてください。

審査対象に選出……10ポイント
コーナーに掲載……30ポイント
工夫力……10ポイント
合計50ポイントを送ります。おめでとう!

ブックキーパー

●投稿者
水島健太(10歳)※年齢や学年は応募時
タイトル
ブックキーパー
説明文
図鑑や硬い本とか、手を離したら閉じてしまう本が開いたままにできる。これまでのものは紙が硬いと丸くなってしまうけど、真ん中を押さえたら紙がまっすぐに開くので見やすい。

 まさに、かゆいところに手が届く作品ですね! ちょっと本をおさえておきたいというグッズはたくさんありますが、図鑑などの大型本は想定していないものが多いです。3Dプリンターで試作をしている点も高評価。連結固定のパーツを付けて高さ調節ができるようになっているのも、いやぁ行き届いていますねぇ。

 次はもう、細かい調整をする段階ですね。実際は、本の上に重なるパーツを透明にするということですが、本の文字がゆがむなど何らかの不便は起きないのか、パーツの適切な大きさはどれくらいなのかなど、ぜひいろいろ試していってほしいです。続報をお待ちしています!

審査対象に選出……10ポイント
コーナーに掲載……30ポイント
着眼力……10ポイント

試作力…10ポイント
合計60ポイントを送ります。おめでとう!

変身三角定規

●投稿者
tapioka12345678 (11歳)※年齢や学年は応募時
タイトル
変身三角定規
説明文
・この変身三角定規は、三角定規が分度器と定規に変身する発明です。
・ふだんあまり使わない分度器は、学校で必要なときに家に忘れてしまうことがありました。しかし、この三角定規は三角定規と分度器、三角定規と定規が一体化しているので、「分度器忘れた!」「分度器がない!」ということがないのでとても安心です。

 三角定規と分度器。もはや完成した形であるアイテムを一緒にしようという発想に驚かされました。分度器を忘れる経験は少なくない人にあると思うのですが、普通はせいぜい自分の不注意を反省して終わりだと思います。でも、そんな経験を発明につなげて、みんなの悩みを解決しようとする姿勢には脱帽です。

 わずかなゆがみやズレが問題となる場所では使えないかもしれませんが、そうでなければこれひとつ持っておけばとても便利そう。試作品をつくって、実際に変身できるのかちゃんと確かめている点もさすがです。今後の展開を楽しみにしています!

審査対象に選出……10ポイント
コーナーに掲載……30ポイント

工夫力…20ポイント
合計60ポイントを送ります。おめでとう!

机のがたどめ

●投稿者
平栗 花(15歳)※年齢や学年は応募時
タイトル
机のがたどめ
説明文
「学校の机のがたつき問題」には多くの子どもが悩んでいます。「授業や試験中に机がガタガタしていると気になって集中しにくい」という声が私の中学校でも多く聞かれます。そんな悩みを解決するのが「机のがたどめ」です。調べてみたところ、机のがたつき防止専用の商品はまだありません。私は自分で段ボールの切れ端やガムテープをぐるぐる巻いたものを筆箱に入れて持ち歩いています。がたつき防止用の段ボールの切れ端は、今や中学・高校受験生の必需品です。しかし机の脚の段差によって段ボール片を何枚も入れて調整するのがむずかしく、毎回テスト開始前にこの作業に時間を取られています。こんな商品があったら絶対欲しい、と思い考えたのが「机のがたどめ」です。
この「机のがたどめ」は、
・固めのゴム素材で溝がななめについているので、どんな段差にもフィットします。
・丸形の枠がついているので、学校の机の脚がより安定します。
・差し込みやすいかたちなので、瞬時に差し込むことができます。
・ゴムでできているので、静かに差し込むことができます。
・チャームのように、通学カバンにつけられます。
・裏や表に学校名や塾名、イラストなどが印刷できます。

 発明の目的やニーズがなんとも明確ですね。だからこそ細かい点まで、仕様が適切に詰められています。ドアストッパーを出発点にして、「机のがたどめ」というオリジナルの発明の形がきちんと出来上がっていて素晴らしい! サンプルをつくってみる、そんな段階に達していますね。

 資格試験などの会場が学校になっていることも多いですから、大人にもニーズがありそうです。いろいろな場所の床と接するものですから、衛生的な面を考えて、専用ケースなどを一緒につくってもよいのでは? 子どもや学生だけでなく、真剣に学ぶすべての世代に役立つ発明となるポテンシャルがあるのではないでしょうか。

審査対象に選出……10ポイント
コーナーに掲載……30ポイント
着眼力……10ポイント

実用性……10ポイント
表現力……10ポイント
工夫力……10ポイント
合計80ポイントを送ります。おめでとう!

 
 第2回審査会の発表は以上です。素晴らしい発明がたくさんありました。応募してくれたみんな、ありがとう! ここで紹介した発明に刺激を受けたら、キミもぜひ発明アイデアを送ってね。ご応募お待ちしています。

 また、「ぼくの発明 きみの工夫」では、新しく「こども発明1万円特許出願サポートプログラム」が始まります。発明の特許出願を希望する応募者をサポートします。詳しくはコチラのページを見てね♪

(投稿の説明文等は読みやすさを考え、一部表記を改変している箇所がございます。また、投稿者名についてはニックネームの登録をしている方はニックネーム、登録がない方は本名での掲出となっています)

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(イラスト/坂木浩子)

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